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清島アパート使用者決定!


来年度の清島アパート使用者の選考も終了し、来年度の使用者が決定しました!
多数のご応募、ありがとうございました。

来年度の清島アパート使用者は以下、6組のアーティストです。

・アースケイプ(団塚栄喜 他)
・アイランドジャパン(遠藤一郎、豚星なつみ 他)
・勝 正光
・竹下洋子
・三代広人
・レッグ♨カメラ(山中カメラ、別府♨レッグウォーマーず)


上記のアーティストは今年度に引き続いての使用となります。
すでに別府の地で新たな試みや企画を考案しているアーティストもおり、
非常に楽しみです。

残り2組の使用が可能ですので、また時期を改め公募をさせて頂きます!
使用をご検討の方は、お気軽にお問い合わせくださいませ。

今後も清島アパート使用アーティストの活躍をぜひご期待ください!

アラマキ

WEEKEND WORKSHOP vol.13 勝 正光

スタッフの林です。ちょっとまだ寒さも残りますが、みなさまいかがお過ごしでしょうか?
今年度のWEEKEND WORKSHOPも残すところ後2回。来年度も引き続き行って行きますので、第一第三日曜日に中心街に起こしの方は、platform01を除いてみてください。

BEPPU PROJECT新事務所は、こんな感じ・・・


新事務所は、125平方メートルの広々としたスペースに総務・企画・広報に加え出版事業を行う制作の4つの課があります。
朝日が入り、とても明るく健康的な空間であり快適な仕事場です。

出版事業で編集を担当する利光さんと魚返さんは、
中心市街地の飲食・温泉・イベントなど総合的な別府の魅力を発信する無料配布の冊子と
マップ作成のための情報収集に奮闘中。
2人をまちで見かけたときは、声をかけてください。よろしくお願いします。


追伸
ダブラ共同主宰の光浦高史さんからオフィスリノベーション完成に寄せて文章をいただきましたので、ご紹介させていただきます。
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あたらしい出来事が起る場所へ
~BEPPU PROJECT オフィスリノベーション完成に寄せて~

 この度は新オフィスの完成おめでとうございます。BEPPU PROJECTさんの新しいオフィス作りに参加させていただけたこと、大変うれしく思います。完成にあたり、どのように新しいオフィスが完成したのか、そのプロセスを少し振り返ってみたいと思います。

 最初に考えた事は、BEPPU PROJECTさんの新オフィスは、あたらしいアートの在り方を生み出す場所であるということ。それは、どんな役割を果たすべきで、そのためにはどんな空間構造を内包すべきか、ということでした。はじめにまず二つの方向性を考えました。ひとつは、同心円状の構造をもつ空間。もうひとつは、離散的な構造をもつ空間。同心円状の構造をもつ空間とは、ストレージ、執務、コミュニケーションという各機能層を直線状にまとめて隣接させ、円環状にループさせた構造です。土星の輪っかのような構造ですね。これにより、各機能層間の横断が非常に容易になり、中央にコミュニケーションの場を内包し、執務モードとコミュニケーションモードの切り替えを容易にすることができることが特徴でした。またオフィスの参加者にヒエラルキーを形成しにくいという特徴もありました。もうひとつの離散的な構造をもつ空間は、フリーアドレス的な提案でした。自然構造物に近いランダムな状態で机上面を散在させ、そのどこを選択してもよい、窪みでも出っ張りでも、その場所ならではの使い方が発生して楽しめるし、誰と顔をあわせるかわからないという面白さもあるものでした。

 さて、初期案を叩き台にして打合せは進みました。ラディカルな初期段階から、実情に即した具体的な実施案へ進んでゆきます。今思い返せば、それぞれのアイディアのよいところがすこしづつ活かされているように思います。特に重視されたのは、様々な書類や物品の収納の仕方で、範囲は減ったものの、初期案からかわらず最後までたどり着きました。ここでは、様々な書類や物品を「情報」として捉えています。それらを無造作に収納するのではなく、タグのついた「パケット」(段ボール)に収め、情報通信におけるパケットのようにふるまうものとして考えいます。外周境界面を管理・保管すべき「情報」のストレージ機能層としています。「情報」の収納された「パケット」は、ストレージに一定の秩序をもって収められ、蓄積している「情報」の履歴が一瞥できるようなシステムとなっています。 執務のための机はセクションごとにまとめられ、必要に応じてミーティングデスクにアクセスし、コミュニケーションモードに移行しやすいプランとしています。
 
 空間の基調色は「白」としました。これから新しいことが起きてゆく場にとって、ニュートラリティの高い場とするためであり、また既存の天井材料などが飛散するのを防止するという役割もあります。既存の仕上材は表面にエンボス加工のある素材でした。これを、上からそのまま白く塗装して、既存空間の痕跡を感じとる事ができるようにしています。

 床や棚などの水平面は木としています。棚板は厚めの北米産SPF材を採用しています。自立の為の構造部材として適している、基調色によく馴染む、なによりコスト対効果の高い素材です。棚板の支柱は、通常梁に使用される平角材を使用しています。これに棚板を噛み合わせることで、水平材垂直材が一体の構造体になっています。水平材と垂直材がミニマルに美しく接合するよう、その仕口や構法には見えない工夫を凝らしています。板と塊という関係にまでおとし込まれる事が理想です。シンプルなディテイールを実現する為には複雑なプロセスが必要で、制作者の裏氏と門岡氏がいちばん大変だったかもしれません。

 床は人と建築がお互いに日々力を伝え合う最大の接触面。床に採用する素材は、今回のプロジェクトのなかでとても重要です。ここには杉板の荒材を採用しています。スギはおそらく国産です。御要望にそってマイルドには仕上げていますが、基本的には「荒材」のイメージ。「材木」といっていいくらいの素っ気なさ、素材そのものの感触がほしかった。それは何故か。うまく表現しにくいのですが、「under construction」な感覚といいますか、常に現場な感じ、常に何かが生み出されるその臨場感あるプロセスの真っ最中である、そんな感覚を空間に与えたかったということがあります。それから、この場所でひとが活発に活動するほどに、年月を重ねる程に、杉板を日々土足で踏んでゆくことで、なんらかの痕跡がのこってゆくでしょう。よく歩くところはすり減ってすこしへこむかもしれません。塗装もなにもしていないから、天気や季節によって表面の質感や「踏み感」が異なることでしょう。板同士の隙間も変わります。最初の状態、何年か使った状態、さらに年月を重ねたときで空間の印象が変化します。机も何も取り払ってみれば、それまでの活動が床の上に情報として刻印された、ひとつの作品としての質を備えることにはなりはしないかとさえ、密かに思っております。

 さて、いろいろと書いてはみましたが、建築も料理といっしょで、結局プロセスや蘊蓄よりは、「おいしいかどうか」が大事です。一定のコストのなか、製作スタッフ一同出来る限りをつくしたつもりではございますが、、お味のほうはいかがでしょうか?

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DABURA
Design for Architectural and Biological Urbanization Research Associates
[ダブラ/建築学的、生物学的都市生成のための設計研究組織]

共同主宰 光浦高史 / 090-9496-2773(cell)

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安達