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【ベップユケムリ大学アート学部】アートの時間vol.3のご報告

アートの時間vol.3「コンテンポラリーダンスはおもしろい!ー別府のまちが劇場に変わる日ー」

アート学部の「アートの時間」第3回を行いました。
今年度「アートの時間」では、秋に開催する現代芸術祭「混浴温泉世界 2012」に関わる人たちをゲストに招いてお話を伺いながら、この芸術祭について考えていきます。

今回の講師はNPO法人ジャパン・コンテンポラリーダンス・ネットワーク(JCDN)代表であり、2009年に続いて「混浴温泉世界2012」のキュレータを務める佐東範一氏です。佐東氏が、別府で初めてダンス公演を開催したのは2006年。別府のブルーバード劇場で、「踊りにいくぜ」という日本全国でコンテンポラリーダンサーが公演を行うというイベントを行いました。

アートの時間3−1mini.jpg

今回は、まず、2008年に開催された「踊りにいくぜ」の映像を紹介していただきました。
2008年はplatform事業はじまりの年。商店街のなかに生まれたplatformという場所を最大限に活用したダンス作品がいくつも生まれました。
その1つは、モノクロームサーカスというダンスカンパニーの主宰である坂本公成を中心に行われた「別府商店街ダンス化計画」。この作品は、platform01の中にお客さんが入り、外の商店街で行われるダンスを、中から外を見て鑑賞するものでした。商店街では一般の人も通るため、誰がダンサーで誰が通行人なのか、わからなくなってしまうおもしろさがあります。予期せず通行する人にとっては、自分たちを必死に見ているplatform01のなかにいる観客こそが、パフォーマーに見えたかもしれません。
また、大御所の舞踏家・室伏鴻(むろぶしこう)は、八坂通りで公演を行いました。大雨のなか、とあるスナックからスーツを着た室伏さんが登場します。スナックのスピーカーからながれる昔懐かしいロックンロール。スーツの下には銀粉をまとった身体。誰にも真似することのできな貫禄の身体表現でした。

アートの時間3−2mini.jpg
今回の講演のサブタイトルにもある「まちを劇場にしていく」というコンセプトは、広い劇場を持たない別府のまちでダンスをやることを考えはじめた当初からあったそうです。
「別府では、まちの中のいろいろなところを切り取って劇場空間を生み出すということをやっていこう」そう思ったということです。
このコンセプトをもとに、いかに劇場空間がまちと同化できるのか、佐東氏はこれまで様々な方法で試してきました。
「混浴温泉世界2012」での商店街を丸ごと劇場化するプロジェクト「楠銀天街劇場」は、佐東氏が別府であたためてきたアイディアの集大成なのだな、と感じました。

アートの時間3-3mini.jpg
その後、「混浴温泉世界2009」の映像も、いろいろなエピソードを交えながら紹介されました。
気になった方は、ぜひアーカイブを見てみてください!


vol.3「コンテンポラリーダンスはおもしろい!ー別府のまちが劇場に変わる日ー」
日時:2012年7月13日(金) 18:00~19:30
場所:platform01(別府市元町8-3)
講師:佐東範一(NPO法人ジャパン・コンテンポラリーダンス・ネットワーク(JCDN)代表)
コーディネーター:林曉甫(NPO法人 BEPPU PROJECT事務局長)
来場者:15名
料金:500円


アートの時間、次回の開催は、8月17日(金)18:00~19:30です。
第4回目の講師は、「混浴温泉世界2012」のアートプロジェクトのキュレータを務める住友文彦氏です。
住友氏は、金沢21世紀美術館建設事務局、東京都現代美術館などに勤務し、2009年は「ヨコハマ国際映像祭」のディレクター、2010年は「メディアシティソウル2010」の共同キュレーターをつとめ、美術館の内側と外側で仕事をされてきました。
日本各地の数ある芸術祭のなかで「混浴温泉世界」がもつ魅力とは何か。「混浴温泉世界」参加アーティストが、いま、ここ、に対してどのように働きかけていくのか、探っていきます。
詳細は、BEPPU PROJECTホームページにて。
ぜひお越し下さい!!

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