news

梅田哲也 イン 別府『O滞(ぜろたい)』開始!

BEPPU PROJECT | 2020.12.12

==============================

梅田哲也 初の映画作品と複数エリアを回遊するプロジェクト
梅田哲也 イン 別府『O滞(ぜろたい)』 開始!

==============================

 

混浴温泉世界実行委員会(大分県別府市)は、個展形式の芸術祭『梅田哲也 イン 別府』を2020年12月12日(土)から2021年3月14日(日)まで、別府市内各所で開催します。

『in BEPPU』は、毎年、国際的に活躍する1組のアーティストを別府に招聘し、地域性を活かしたアートプロジェクトを実現する個展形式の芸術祭で、今年で5回目を迎えます。2016年は目、2017年は西野 達、2018年はアニッシュ・カプーア、2019年は関口 光太郎を招聘しました。5回目となる本年は、音楽、美術、舞台芸術など、複数の分野を横断しながら活躍している梅田哲也を招聘します。

 

梅田哲也 イン 別府『O滞』は、地図と音声を手掛かりに数カ所を回遊する体験型の作品です。会場となるのは別府ならではの特徴的な地形や空間ばかりではなく、普段は人が立ち入らないような場所も含みます。また、同会場を舞台にした映画作品『O滞』も劇場公開します。さらに、会期が進むにつれ変化していく作品発表の場としてのWebサイトの公開、会期後には同タイトル書籍も出版予定です。

梅田自身の言葉を引用すると、「O」は穴を、あるいは文字通りカウント・ゼロ、ものごとの起源以前を示しています。ものごとが動かなくなった状態が「滞」であるならば、「O滞」はそこにぽっかり空いた穴であり、この穴をO地点とする、新しい秩序の始まりであるのかもしれません。

 

梅田哲也 イン 別府『O滞(ぜろたい)』開催概要

  • 会期:2020年12月12日(土)~2021年3月14日(日)※定休日:火曜日・水曜日・木曜日(祝日除く)、年末年始(12月29日~1月7日)
  • 電話         0977-22-3560(NPO法人 BEPPU PROJECT)※営業日 月~金 9:00~18:00(祝日は除く)年末年始12月26日(土)~1月3日(日)は休み
  • 申込方法:公式Webサイトの予約フォームまたはお電話にてご予約ください。
  • 予約開始日時:2020年11月16日(月) 12:00
  • 料  金:無料(完全予約制)
  • 会  場:別府市内各所
  • Webサイト https://inbeppu.com
  • お問い合わせ先:混浴温泉世界実行委員会 事務局 〒874-0933 大分県別府市野口元町2–35菅建材ビル2階(NPO法人 BEPPU PROJECT内)TEL:0977-22-3560 / FAX:0977-75-7012 E-MAIL:info@inbeppu.com
  • 営業日:月~金 9:00~18:00(祝日は除く)※年末年始12月26日(土)~1月3日(日)は休み
  • 主催:混浴温泉世界実行委員会

※2020年11月16日現在

 

『梅田哲也 イン 別府』作品について

  • 展覧会名:『梅田哲也 イン 別府』
  • 作品タイトル:『O滞(ぜろたい)』
  • 鑑賞方法
  1. 町を回遊しながらの体験

受付にて地図とラジオを受け取ります。会場ではラジオからさまざまな音が流れます。

  • 受付の場所はご予約後にお知らせします。
  • 会場は市内各所に点在しています。
  • 全ての会場を巡る場合の鑑賞時間の目安:約5時間程度
  • バリアフリー非対応の会場もあります。
  1. 映画上映

別府の歴史ある映画館で映像作品を公開します。

  • 会場:別府ブルーバード会館3階 フレックスホール(別府市北浜1-2-12)
    • 上映は日によって時間が異なります。詳細は公式Webサイトをご覧ください。
  1. オンライン鑑賞

公式Webサイトにて作品の断片や関連イベントを配信します。別府に訪れることができない方もご鑑賞いただけます。

  1. 出版

会期終了後、作品体験の全体像を記録した冊子を発行予定。

  • 発売日は後日公式Webサイトで発表。

 

<アーティスト>

梅田哲也 / Tetsuya UMEDA 

建物の構造や周囲の環境から着想を得たインスタレーションを制作し、美術館や博物館における展覧会のほかに、オルタナティブな空間や屋外において、サイトスペシフィックに作品を展開する。パフォーマンスでは、普段行き慣れない場所へ観客を招待するツアー作品や、劇場の機能にフォーカスした舞台作品、中心点をもたない合唱のプロジェクトなどを国内外で発表。また先鋭的な音響のアーティストとしても国際的に知られている。近年のパフォーマンス作品に『Composite: Variations / Circle』(Kunstenfestivaldesarts 2017、ブリュッセル、ベルギー)、『INTERNSHIP』(国立アジア文化殿堂、光州、韓国、2016年/TPAM 2018、 KAAT神奈川芸術劇場ホール) など。近年の展覧会に『リボーンアート・フェスティバル』(石巻、2019年)、『東海岸大地藝術節』(台東、台湾、2018年)、個展では『うたの起源』(福岡市美術館、福岡、2019-2020年)、『See, Look at Observed what Watching is』(Portland Institute for Contemporary Art、ポートランド、米国、2016年) がある。http://siranami.com

 

<キャスト>

動画  渡邉寿岳|Yasutaka WATANABE

映画・広告・舞台等の映像撮影を手がける撮影技師・撮影監督。撮影を手がけた作品として映画に『VIDEOPHOBIA』『TOURISM』(宮崎大祐監督)、『王国(あるいはその家について)』(草野なつか監督)、『夏の娘たち ひめごと』(堀禎一監督)など。配信作品にシアターコクーン配信企画『プレイタイム』(演出:梅田哲也/杉原邦生)がある。梅田哲也、小林耕平らアーティストの映像作品で共同作業をおこなう。

 

録音・整音  中原 楽|Raku NAKAHARA

サウンドエンジニア。洗足学園音楽大学 作曲専攻シンセサイザー科卒業。国内スピーカーメーカー、音響会社を経て、2016年ルフトツークにて音響事業部立ちあげ。クラシック、現代音楽、電子音楽が自身の音作りの原点。Fuji Rock Festivalなどの野外フェスティバルからパフォーミングアーツ、ライブに至るまで、あらゆる空間を生かす音響を設計し続けている。

 

写真  天野祐子|Yuko AMANO
私たちを取りまく環境や生き物との関わりを通し、同じ対象物がいつしか別のものとして、または別の対象物が同じものとして認識されたりする認知の仕組 みや、人の深層に存在する記憶やイメージに関心を寄せた写真作品を制作。2017 年からは映像を使った作品も発表している。近年の展覧会として『大地の物語』(札幌大通り地下ギャラリー、500m美術館/札幌/2019)、『Lʼ’esprit parfaitement clair』(mcd/フランス/2017)、『カメラのみぞ知る』(HAGIWARA PROJECTS/ 東京/ 2015)などがある。

 

役者   森山未來|Mirai MORIYAMA

1984年、兵庫県出身。5歳からさまざまなジャンルのダンスを学び、15歳で本格的に舞台デビュー。2013年には文化庁文化交流使として、イスラエルのテルアビブに1年間滞在、インバル・ピント&アヴシャロム・ポラック ダンスカンパニーを拠点にヨーロッパ諸国にて活動。ダンス、演劇、映像など、カテゴライズに縛られない表現者として活躍。近作として、シアターコクーンライブ配信『プレイタイム』(出演)、ショートフィルム『Delivery Health』(初監督作品)、ソロ・リーディングパフォーマンス『見えない/見えることについての考察』(演出・振付・出演)、映画『UNDERDOG』(主演)などがある。miraimoriyama.com

 

役者   満島ひかり|Hikari MITSUSHIMA

鹿児島県生まれ、沖縄県育ち。1997年に音楽ユニット『Folder』でデビュー。2009年に映画『愛のむきだし』で鮮烈なインパクトを残し、その後も数々の映画・ドラマ・舞台・音楽・執筆など、唯一無二の存在で活躍。スーパーに行くと、迷わず九州産と決めている。

 

照明・カチンコ  ヒスロム|hyslom

加藤 至、星野文紀、吉田 祐からなるアーティストグループ。2009年より活動をはじめる。造成地の探険で得た人やモノとの遭遇体験や違和感を表現の根幹に置き、身体を用いて土地を体験的に知るための遊び『フィールドプレイ*』を各地で実践し映像や写真、パフォーマンス作品としてあらわす。またその記憶を彫刻作品や舞台、映画へと展開させている。2015年から任秀夫氏と共に『任・ヒスロム鳩舎』として日本鳩レース協会に入会。レース鳩に関するワークショップや展示などもおこなっている。

大分県では、国東芸術半島祭レジデンスプロジェクト展覧会『希望の原理』(旧香々地役場、2014)、『ヒスロム再び! アーテイストに学ぶ昆虫標本作り! ワークショップ』(香々地青年の家キャンプ場、2017)、『ヒスロム初作品集・刊行記念イベントin別府編』(Basara House、2019)など。近年の展覧会に『hyslom itte kaette.Back and Forth』(Ujazdowski Castle Centre for Contemporary Art、2019)、『ヒスロム仮設するヒト』(せんだいメディアテーク、2018)。パフォーマンス作品として、『KAC Performing Arts Program2018/Contemporary Dance「シティⅡ」』(京都芸術センター、2019)、『梅田哲也/hyslom船』(大阪の水路や河川・港湾、2017,2018)、平成30年度京都市芸術文化特別奨励者認定。*劇団 維新派 故松本雄吉がそう呼んだことによる。

 

照明・カチンコ  深野 元太郎|Gentaro FUKANO

服飾業に携わる。2009年より美術に携わる。

 

演奏  大分県立別府翔青高等学校吹奏楽部|Beppu Shosei High School Brass Band

 

編曲  角銅真実|Manami KAKUDO

音楽家、打楽器奏者。長崎県生まれ。打楽器、自身の声、言葉、身の回りの気になるものを用いて、自由な表現活動を国内外で展開中。自身のソロ以外に、バンドceroのサポートをはじめ原田知世や ORIGINAL LOVEなど、さまざまなアーティストのライブやレコーディングに携わるほか、 CM・映画、ダンスやインスタレーション作品への楽曲提供・音楽制作をおこなっている。 2020年1月、初めて「うた」にフォーカスしたアルバム『oar』を発表。7月には Bunkamuraシアターコクーンで上演された演劇作品『プレイタイム』の音楽を担当。

 

衣装・メイク  エッチ美容室|beauty H

バレエ発表会のヘアメイク、盆踊り大会での浴衣の着付け、芸妓・舞妓のお仕度、舞台やファッションショーなど、多くのイベントを手がける。大人数でも短時間で美しく仕上げることに定評があり、昭和7年の創業以来、鬘や衣装のお仕度で大分県内の芝居や新年会・忘年会の余興などさまざまな催しで声がかかる。その他ブライダル関連や、メイクアップ教室への講師派遣、カラーコーディネイト講座なども開催する。

 

デザイン  カラマリ・インク|Calamari Inc.

2007年設立。尾中俊介と田中慶二によるデザイン事務所。主にグラフィックデザイン・エディトリアルデザイン・Webデザイン・アプリケーション、UI/UXデザイン・プロダクトデザインなどを手がける。美術や音楽や映画などを対象とした最近の仕事としては『呼吸する地図たち』(山口情報芸術センター[YCAM])、『みえるもののむこう』(神奈川県立近代美術館 葉山)、『ジョーン・ジョナス』(京都市立芸術大学ギャラリー@KCUA、ロームシアター京都)、『久門剛史 らせんの練習』(豊田市美術館)、『世田谷クロニクル1936-83』(世田谷文化生活情報センター 生活工房)などがある。2013年よりデザインのみでなく編集や出版もおこなうレーベル『pub』を立ちあげた。 https://calamariinc.com/

 

デバイス制作  新美太基|Taiki NIIMI

アート作品の装置を作ったり、プログラムを書いたりしています。

 

デバイス制作  時里 充|Mitsuru TOKISATO

1990年兵庫県生まれ。画面やカメラに関する実験と観察をおこない、認知や計量化といったデジタル性に関する作品を制作発表。展覧会に『エマージェンシーズ! 022「視点ユニット」』(ICC/2014)、『見た目カウント』(SOBO/2016)、『見た目カウントトレーニング#2』(gallery toplus/2017)、『ラビットリーディング』(TABULAE/2018)、第12回恵比寿映像祭(東京都写真美術館/2020)など。小林 椋とのユニット『正直』などでライブ活動をおこなう。https://tokisato.info

 

<作品イメージ>

 

Photo by Yuko AMANO

back

prev

next