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別府現代フェスティバル2015「混浴温泉世界」

業概要

源泉数、湧出量とも全国随一である大型温泉観光地、大分県別府市。戦災を免れたこのレトロな町は、近年、鮮度と集客力を失い、中心市街地の空洞化や若者の定住離れが進み、魅力ある地域づくりが最重要課題となっている。
このような状況下、路地裏散策やウェルネス産業推進に取り組むNPO、学生・留学生によるまちづくり団体、そして日常的な文化芸術振興を行うアートNPO等の活動によって、単一の価値観ではなく、多様性を受け入れ変化に対応した地域社会を支える文化基盤の創出が図られつつある。さらに、このような「地域×アート」の取り組みは、別府市だけではなく大分市や国東半島をはじめ、県内各所で展開されだしており、平成27年春に開館した大分県立美術館、夏に実施したJRデスティネーションキャンペーンを機に、大分県内各所での「地域×アート」事業を連携させる仕組みづくりを行うことで、全国そして世界に向けて大分県の魅力を発信した。
今回、その中核事業として「混浴温泉世界 2015」を位置づけ全体の相乗効果を図った。3回目となる本事業は、「世界は不思議に満ちている」をテーマに、ライブ感溢れる、特徴的なプロジェクトを市内各所で展開。特にツアーでしか体験できない二つのプロジェクトに象徴されるように、コンパクトなエリアでの、場所の理解に基づいた深さを追求する芸術祭の在り方を提示した。本事業によって、従来の観光地 のイメージに加え、市民が主体となる特徴ある地域活性化と、文化創造都市「別府市・大分県」の実現の推進を図った。

会期2015年 7 月 18 日(土)~9 月 27 日(日)(72 日間、※定休日はプログラムごとに異なる)
場所大分県別府市内各所(中心市街地/鉄輪地区)
Webhttp://mixedbathingworld.com
Facebookhttps://www.facebook.com/mixedbathingworld
参加アーティスト枝史織、大友良英、クワクボリョウタ、蓮沼執太、Abe“M”ARIA、北村茂美、吟子、黒田育世、The NOBEBO、鈴木ユキオ、東野祥子[ANTIBODIES Collective]、MuDA、yummydance、Monochrome Circus(坂本公成、森裕子、合田有紀、野村香子、渡辺 尚)、赤丸急上昇、ANTIBODIES Collective、福岡恐いもの研究会、勝正光、遠藤一郎、豚星なつみ、ほか
主催別府現代芸術フェスティバル「混浴温泉世界」実行委員会
共催独立行政法人 国際交流基金(The Japan Foundation)
助成文化庁(平成 27 年度文化芸術による地域活性化・国際発信推進事業)、公益財団法人 福武財団、一般財団法人 大分放送文化振興財団
協賛全日本空輸 株式会社、アサヒビール 株式会社、株式会社 大分銀行、株式会社 資生堂、株式会社 トキハ、株式会社 マリーンパレス、大分みらい信用金庫、NPO 法人 鉄輪湯けむり倶楽部、佐伯印刷 株式会社、別府商工会議所、大分ガス 株式会社、大分県立芸術文化短期大学、べっぷ 野上本館、一般社団法人 別府市観光協会、ホテル白菊、ホテル ニューツルタ、悠彩の宿 望海、山口産業 株式会社、鬼塚電気工事 株式会社、九州労働金庫 大分県本部、公益社団法人 ツーリズムおおいた、JR 九州ビルマネジメント 株式会社、株式会社 山下工芸、ガルーダ・インドネシア航空
後援別府市、大分県教育委員会、別府市教育委員会、公益社団法人 ツーリズムおおいた、別府商工会議所、一般社団法人 別府市観光協会、別府市中心市街地活性化協議会、大分県民芸術文化祭実行委員会、大分県芸術文化振興会議、別府駅前通商店街振興組合、別府料飲協同組合、大分合同新聞社、朝日新聞社、毎日新聞社、日本経済新聞社大分支局、西日本新聞社、今日新聞社、NHK 大分放送局、OBS 大分放送、TOS テレビ大分、OAB 大分朝日放送、エフエム大分、CTB メディア、ゆふいんラヂオ局、月刊・シティ情報おおいた、有限会社 ネキスト
協力おおいたトイレンナーレ実行委員会
集客数53,825名
その他*五感に響け 新しい波 第 17 回大分県民芸術文化祭参加行事

テーマ “世界は不思議に満ちている”

口当たりの良い分かりやすさばかりが求められ、ますます均質化する現代において、アーティストは世界の根源的な 謎を提示し、我々の無限の想像力を解放し続けている。外国人の居住率が日本で最も高く、古くから多様な文化を受 け入れてきた別府。独自の歴史をたどってきたこの場を舞台に、特徴のあるプロジェクトを展開する。

 

コンセプト

大地から湯が湧きだし、窪みに溜まる。それは誰のものでもない。

人はそれを慈しみ、自発的に守り維持する。 そして、ここに住む人も旅する人も、男も女も、服を脱ぎ、湯につかり、 国籍も宗教も関係なく、武器も持たずに丸裸で、 それぞれの人生のあるときを共有する。

しかし、つかりつづければ頭がのぼせ、誰もそのままではいられない。

入れ替わり湯から上がり、三々五々、ここを去っていく。

人は必ずここを立ち去り、再び訪れる。ゆるやかな循環。

 

総合プロデューサー 山出淳也(NPO 法人 BEPPU PROJECT 代表理事)
総合ディレクター 芹沢高志(P3 art and environment 統括ディレクター)
キュレーター 佐東範一(NPO 法人 Japan Contemporary Dance Network 代表)
広報 市川靖子