『KASHIMA』は、2008年より継続開催しているアーティスト・イン・レジデンスプログラムです。別府の温泉文化のなかに息づく湯治のための宿泊形態「貸間」から名付けられたこのプログラムでは、アーティストが別府の町に長期間滞在し、町や地域の人々との交流のなかでさまざまなインスピレーションを受けながら、作品をつくっていきます。
今回は、東京から田中義久と飯田竜太の2人からなるアーティストデュオ『Nerhol (ネルホル)』と、フランスからサブリナ・ヴィタリの2組を招聘し、それぞれの滞在成果展を開催します。
Nerhol (ネルホル) 滞在成果展概要
デザイナーと彫刻家によるアーティストユニット・ネルホルは、ある被写体を連続撮影し、その数百枚におよぶ写真を束にして彫ることで、まるで過去と現在が複雑に絡み合っているかのような独自の彫刻作品をつくりだします。
彼らは約1ヶ月間の滞在期間中に別府をリサーチし、この町に堆積するさまざまな時間に触れました。彼らが採取した時間の彫刻ともいえる作品群は、別府のさまざまな時間と、その流れや繋がりを垣間見せるものとなるでしょう。
滞在成果展
『釘がないので For want of a nail』
会期:2018年10月6日(土) 〜11月25日(日) 11:00〜18:00 (火曜定休)
会場:葵荘(別府市西野口町6−24) ほか、市内各所 *入場無料
Sabrina Vitali (サブリナ・ヴィタリ) 滞在成果展 概要
砂糖に熱を加え、飴状に練りあげたものを着色したり、吹きガラスのように膨らませたりと、さまざまに変化させるインスタレーションやパフォーマンスをおこなうサブリナ・ヴィタリ。彼女は別府の湯けむりや質量ともに豊富な温泉、温泉成分による変色などに関心を寄せ、9月下旬よりリサーチを開始しました。会期中は制作の過程を公開する「オープンスタジオ」やアーティスト・トークも予定しています。
滞在成果展
会期:11月3日(土)〜11月25日(日) 11:00〜18:00 (火曜定休)
会場:platform05 (別府市中央町9-3)
オープンスタジオ
会期:2018年10月6日(土) 〜11月2日(金) 11:00〜18:00 (火曜定休)
会場:やよい天狗通り内 菓子店跡(別府市北浜1-4-6)
アーティスト・トーク
日時:10月23日(火) 19:00〜20:30
会場:yoiya (別府市北浜1-1-16)
スタジオでのパフォーマンス
日時:11月4日(日)15:00〜(30分程度を予定)
会場:やよい天狗通り内 菓子店跡(別府市北浜1-4-6)
*すべて入場無料