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『梅田哲也 イン 別府』 開催決定!

BEPPU PROJECT | 2020.8.12

毎年、国際的に活躍する1組のアーティストを招聘し、地域性を活かしたアートプロジェクトを実現する個展形式の芸術祭『in BEPPU』は、今年で5回目を迎えます。本年は、音楽、美術、舞台芸術など、分野を軽やかに横断しながら活躍するアーティスト・梅田哲也を招聘します。

 

梅田は、展示空間や周囲の環境を取り込み、その場所にあるもので構成される光・音・動きを伴うインスタレーションや、そこにいる人たちとともに作りあげるパフォーマンスを国内外で発表し、国際的に高く評価されています。場や状況にしなやかに介入する梅田の作品は、目の前の風景を起点に、既存の価値観や固定観念の基準が少しずれたような空間・時間へと鑑賞者を誘います。

今回別府では、複数エリアを舞台に長期的に展開する回遊型のプロジェクトとして、会場や会期のあり方を柔軟に捉え直し、新たな展覧会の形を模索します。

 

私たちは今、数ヶ月前には想像もしなかった事態に直面しています。本展の開催が、さまざまな困難を乗り越えるための活力となることを願い、準備を進めてまいります。

 

『梅田哲也 イン 別府』開催概要

会期:2020年12月12日(土)~2021年3月14日(日) ※年末年始休み

会場:別府市内各所

主催:混浴温泉世界実行委員会

公式Webサイト:http://inbeppu.com

 

詳細は10月下旬公開予定

 

アーティスト

梅田哲也 / TETSUYA UMEDA

撮影:Bea Borgers

建物の構造や周囲の環境から着想を得たインスタレーションを制作し、美術館や博物館における展覧会のほかに、オルタナティブな空間や屋外において、サイトスペシフィックに作品を展開する。パフォーマンスでは、普段行き慣れない場所へ観客を招待するツアー作品や、劇場の機能にフォーカスした舞台作品、中心点をもたない合唱のプロジェクトなどを国内外で発表。また先鋭的なサウンド・アーティストとしても国際的に知られている。近年のパフォーマンス作品に『Composite: Variations / Circle』(Kunstenfestivaldesarts 2017、ブリュッセル、ベルギー)、『INTERNSHIP』(国立アジア文化殿堂、光州、韓国、2016年/TPAM 2018、 KAAT神奈川芸術劇場ホール) など。近年の展覧会に『リボーンアート・フェスティバル』(石巻、2019年)、『東海岸大地藝術節』(台東、台湾、2018年)、個展では『うたの起源』(福岡市美術館、福岡、2019-2020年)、『See, Look at Observed what Watching is』(Portland Institute for Contemporary Art、ポートランド、米国、2016年) がある。

http://siranami.com

 

『A’tol/Atoll/Atall』東海岸大地藝術節、台東、台湾、2018年

『りんご』札幌国際芸術祭 2017、札幌市、2017年 撮影:小牧寿里

 

アーティストコメント

つくるのも発表するのも、機会があれば淡々とやるだけなので、それはいつもと同じ、あたりまえのことなのだとおもいます。やめたくないことを自分からやめる必要はないし、誰かに遠慮する必要もない。逆にいうと、やめたければ勝手にやめるのも自由です。

 

でも、機会そのものを失くしてしまう、半ば暴力的に失われてしまうということは、自然のこととしてこれはどうしてもあるわけです。抗えない自然はあるし、抗うべきではないことも多い。

 

自分がこれまで出会ってきた場所や人のなかで、つづけられなくなった場所、やめざるを得ない人たちがいるのを知るにつれ、自分は今どういう立場にあるだろうかとかんがえます。

 

ひとまず、自然のこととそうではないこと(抗えること)を分けることから始めてみます。自然は自然として受け入れてしまってから、あらためて一つひとつ手をつけていくことにします。

 

 

お問い合わせ先

混浴温泉世界実行委員会 事務局 担当:家入・板村

 

※本サイトに掲載している情報は予告なく変更する場合がございます。あらかじめご了承ください。

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