豊後高田市
設置場所:長崎鼻リゾートキャンプ場 (〒872-1207 大分県豊後高田市見目4060)
アーティスト:鴻池朋子
公開日:2022年3月19日
国東市
設置場所:鶴川地区 (〒873-0503 大分県国東市国東町鶴川1328-1)
アーティスト: レイチェル・ホワイトリード
公開日:2022年3月27日
◼主催:国東半島カルチャーツーリズム推進事業豊後高田市実行委員会および国東市実行委員会
◼企画:NPO法人 BEPPU PROJECT
◼お問合わせ先
NPO法人 BEPPU PROJECT
〒874-0933 大分県別府市野口元町 2-35 菅建材ビル2階 TEL:0977-22-3560
※本事業は NPO法人 BEPPU PROJECTが国東半島カルチャーツーリズム推進事業 豊後高田市実行委員会および国東市実行委員会から企画・運営を受託しています。
作品タイトル・コンセプト・アーティストプロフィール・過去作品など
鴻池朋子
作品タイトル:One Wild Day
※制作中のようす
コンセプト
太陽が顔をだす凪いだ日は、イソヒヨドリが飛んできて防波堤の手すりにとまって、興味津々にこちらの仕事を首を傾げて眺めている。ジョウビタキは自分の縄張りを侵害されたとキッキッと鳴く。コゲラが遠くで叩いている。のったりとした潮騒。夜にはイタチか野ウサギがやって来て足跡を残していった。
ある日、風が少し強くなる。分厚い雲を運んできて、陽がさあっと翳る。ついさっきまではっきりとしていた影たちが、どこかへ行ってしまった。気づくとイソヒヨドリもジョウビタキもコゲラもいなくなっている。風はもっと強くなる。ウバメガシの巨木が揺れる。風はもっともっと強くなる。波は地平線から大声を上げやってくる。嵐になる。狼はとり残される。
プロフィール:鴻池朋子 (こうのいけともこ)
様々な地球の材料、場でのサイトスペシフィックな表現を通して、芸術の根源的な問い直しを続けている。近年の個展: 2016年個展「根源的暴力」(群馬県立近代美術館)にて芸術選奨文部科学大臣賞、2018年「Fur Story」 Leeds Arts University(イギリス)、「ハンターギャザラー」秋田県立近代美術館、2020年「ちゅうがえり」(アーティゾン美術館)にて毎日芸術賞。2022年夏、高松市美術館、静岡県立近代美術館で個展。瀬戸内国際芸術2022・大島参加。
参考:過去作品
皮トンビ 設置風景 角川武蔵野ミュージアム
円形襖、スロープ、滑り台 個展「FLIP」アーティゾン美術館 2020
レイチェル・ホワイトリード
作品タイトル:未定
鶴川地区 俯瞰写真
この作品は、国東市の中心部にあたる鶴川地区で、20年以上空き家となっていた民家の内部をコンクリートで型取ったものです。玄関や居間、神棚と仏壇が横並びになった座敷などを型取りすることで、この家の日常や地域特有の暮らし、そしてそこに存在していた空気や気配に形を与え、永遠にこの場所に留めようとしているかのようです。
プロフィール:レイチェル・ホワイトリード
Rachel Whiteread. Photo courtesy of the artist.
1963年ロンドン生まれ。家具や建築物の内部空間を型取りする彫刻作品で知られる。近年は、ノルウェーのフィヨルドやアメリカのモハベ砂漠など、人里離れた場所での恒久設置プロジェクト《Shy Sculptures》シリーズを展開する。主な個展・国際展に、第47回ヴェネツィア・ビエンナーレ英国館 (1997)、“Embankment” テートモダン美術館 (ロンドン、2005) など多数。2017年に米国国務省による国際芸術勲章、エイダ・ルイーズ・ハクスタブル賞、2019年に大英帝国勲章 (DBE) を授与。