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【定員に達しました】アーティスト・イン・レジデンスを学ぶオンラインレクチャー

BEPPU PROJECT | 2022.10.12

※本イベントは定員に達しました

 

NPO法人 BEPPU PROJECTでは、アーティスト・イン・レジデンスを始めたい、または始めたばかりの方を対象に、オンラインレクチャーを開催します。

アーティストが一定期間滞在し、異なる文化・環境で作品制作やリサーチ活動をおこなう「アーティスト・イン・レジデンス (以下、AIR)」。国内各地でさまざまなAIRが実施されていますが、その目的や求める成果、サポート内容は主催者で異なり、正解があるわけではありません。

本オンラインレクチャーは国内外のAIR関係者を講師に迎え、さまざまなAIR実践事例を学ぶプログラムです。また双方向のコミュニケーションによるより深い学びを提供するとともに、これからAIRに取り組む受講生たちのネットワーク形成も目指します。みなさまのご参加お待ちしています。

 

【概 要】

開催日:2022年11月7日(月)・14日(月)・21日(月)・28日(月)、12月5日(月)

時 間:各回 19:00~20:30

    ※各回とも、約60分の講師からのプレゼンテーション後、30分の質疑応答を予定

    ※11月7日(月) はガイダンスを実施するため18:30から

    ※12月5日(月) は、総括を実施するため21:00までを予定

会 場:オンライン (ZOOMを使用します)

料 金:無料

対 象:原則全ての回に参加できる方で、下記のどちらかの条件に該当する方

    ・これからAIRを始めたいと考えている方

    ・AIRに従事して3年以内の方

定 員:10名 (先着順)

お申込み締切:2022年10月30日(日)まで

 

【申し込み方法】

下記の予約フォームよりお申し込みください。先着順です。 ※定員に達しました

お申し込みはこちら

 

【講 師】

勝冶真美 (京都市アーティスト・イン・レジデンス連携拠点事業コーディネーター)

慶野結香 (青森公立大学 国際芸術センター青森[ACAC]学芸員)

マチエイ・ブエコ (BWAヴロツワフ現代アートギャラリー ディレクター)

藏原藍子 (一般社団法人HAPS 事務局長) 

藏田章子 (Do a front ディレクター)

 

コメンテーター:勝冶真美 (京都市アーティスト・イン・レジデンス連携拠点事業コーディネーター)

進行:家入健生 (NPO法人 BEPPU PROJECT)

 

レクチャー内容

レクチャー① アーティスト・イン・レジデンスとは?

日本全国さまざまな場所で実施されているAIR。その多様な取組をもとに、AIRの概要を学びます。

日 時:11月7日(月) 18:30~20:30 

    ※18:30からガイダンスを実施。講師によるレクチャーは19:00からです

 

講 師:勝冶真美 (京都市アーティスト・イン・レジデンス連携拠点事業コーディネーター)

1982年広島市生まれ。広島市立大学国際学部卒業。京都芸術センターアートコーディネーター、民間財団勤務、京都芸術センタープログラムディレクターを経て、現在は京都市アーティスト・イン・レジデンス (AIR) 連携拠点事業コーディネーターのほか、国際芸術祭『あいち2022』コーディネーターなど、AIRを中心にアートプロジェクトや芸術祭での企画・コーディネートをおこなう。これまでの主な企画に日豪インドネシアのアーティストが滞在制作をおこなった『The Instrument Builders Project Kyoto』(2018、共同企画)、フランスのAIR施設ヴィラ九条山との共同展『Synchronicity』(2022) など。

 

講師の活動紹介:京都市アーティスト・イン・レジデンス連携拠点事業とAIR_Jについて

 

京都市アーティスト・イン・レジデンス (AIR) 連携拠点事業は、海外のアーティスト等を受け入れる環境の整備や、文化芸術の国際発信力を強化する取組の重要性が高まっていることを背景に、国内外のAIR団体とのネットワーク構築をおこない、文化交流の促進と京都・日本の魅力の発信に取り組んでいる。

取組のプラットフォームとなるウェブサイト『AIR_J (エアージェイ)』では、日本全国のAIRに関する情報を日英バイリンガルで提供するほか (登録件数84件)、AIRを始めたい運営者、日本でAIRに参加したいアーティストからの相談も受け付けている。さらに、AIRに関するシンポジウムの企画、インタビューやエッセイの掲載など、AIRの最新動向も紹介する。

air-j.info

 

レクチャー② 事例紹介 -青森公立大学 国際芸術センター青森 [ACAC] 

2001年に開館した『国際芸術センター青森[ACAC]』は、宿泊棟・創作棟・展示棟の3つの建物を有し、充実した環境を備える滞在制作のために設計されたアートセンターです。学芸員が滞在アーティストをサポートし、その成果を展覧会として見せることも重視しています。20年以上の蓄積や近年の活動などから、AIRの実践を学びます。

日 時:11月14日(月) 19:00~20:30

 

講 師:慶野結香 (青森公立大学 国際芸術センター青森[ACAC]学芸員)

1989年東京都生まれ、神奈川県育ち。2014~16年秋田公立美術大学ビジュアルアーツ専攻・社会貢献センター (当時) 助手として、大学主催展覧会や大学ギャラリー、地域の空き家を利活用したアーティスト・イン・レジデンスの企画・運営等をおこなう。2017~19年サモア国立博物館 (Museum of Samoa) 派遣を経て、2019年4月より現職。ACACでは、地域のリサーチと滞在制作による展覧会の企画・制作や、レジデンスプログラムの再編 (共同企画) など、施設の可能性をさらに引き出す取組をおこなう。

 

講師の活動紹介:青森公立大学 国際芸術センター青森 [ACAC]

 

八甲田山麓のダイナミックな自然と安藤忠雄による特徴的な建築が生み出す環境を活かし、アーティスト・イン・レジデンス、展覧会、教育普及を3つの柱として、現代芸術の多様なプログラムを発信するアートセンター。青森市市制100周年記念事業として設立され、200112月開館。20094月より青森公立大学が運営。招へい、公募、自主滞在問わず表現者の創造的活動の支援、優れた芸術の発信、活動が生み出すつながりによる国際的ネットワークの構築、市民や学生とアーティストの出会いや表現・学びの機会の提供などを通して、地域内外へと波及する文化芸術の創造・発信の中心 (センター) であることを目指している。

https://acac-aomori.jp

 

レクチャー③ 事例紹介 - BWAヴロツワフ現代アートギャラリー -

ポーランドの『BWAヴロツワフ現代アートギャラリー』は、ヴロツワフ市のサポートを受けて運営している文化施設です。4つのギャラリーを有し、それぞれのギャラリーの特性を活かしながら、展覧会やワークショップ、AIR、出版活動などを実施しています。ディレクターのマチエイ・ブエコ氏を講師に迎え、本施設でのAIRの事例を中心に学びます。

日 時:11月21日(月) 19:00~20:30 

 

講 師:マチエイ・ブエコ (BWAヴロツワフ現代アートギャラリー ディレクター)

『TIFF Collective Foundation』の創設者であり、2010年から2019年までTIFFフェスティバルのプログラムディレクターを務める。2013年、ポーランド国立映画学校卒業。2015年、クリエイティブ・フォトグラフィー研究所卒業。2019年、映画学校の博士課程取得。2005年よりローカル・クリエイティブ・センター協会 (SLOTアート・フェスティバルの主催者) やイエロー・アンブレラ協会など、他のNGO活動にも携わる。ポーランド国立映画学校 (2014~15年) 、ヴロツワフ大学 (2019~20年) で講義をおこなう。ポーランドの写真作品を海外で積極的に紹介するプラットフォーム『Polish Paradise initiative』のリーダーの1人であり、2019~21年にかけては、『ヴロツワフ70/20シンポジウム ワーキンググループ』の創設・運営にもに参加した。

 

講師の活動紹介:BWAヴロツワフ現代アートギャラリー

 

『BWAヴロツワフ現代アートギャラリー』では、3つのAIRを実施しています。1つ目は国内外のアーティストを対象としたシンプルな形式のAIRで、私たちが運営するスタジオギャラリーでの展覧会開催を目的としたものです。2つ目は公募型のAIRです。年間2名ほどのアーティストを受け入れ、2ヶ月の滞在後、オープンスタジオを実施します。3つ目はプラットフォームのようなもので、現在計画中です。『Retreat Art Routes』というプロジェクトはアーティストの要望に応え、彼らにAIRを通して休息の機会を与えつつ、滞在地の人々を豊かにするようなプロジェクトです。複数の都市で提携し、AIRに参加したいアーティストを公募します。アーティストは提携している都市の中で、滞在したい場所を自由に選ぶことができます。また、滞在するアーティストは必ずしもプロジェクトや展示をおこなう必要はなく、自由に時間を使うことができます。『Retreat Art Routes』は2023年から始める予定です。

https://bwa.wroc.pl/en

 

レクチャー④ 事例紹介 - 一般社団法人HAPS 

AIRは滞在しているアーティストと向き合い、その活動をサポートすることが大切です。京都を拠点に活動している『一般社団法人HAPS』は、AIRとは銘打って活動していませんが、「アーティストの居住・制作・発表の場づくり」という事業のもと、京都市で活動するアーティストに充実したサポートをおこなっています。HAPSが実践している、アーティストへのさまざまなサポートのあり方は、AIRを実施する上でとても参考になるでしょう。

日 時:11月28日(月) 19:00~20:30 

 

講 師:藏原藍子 (一般社団法人HAPS 事務局長) 

展覧会運営および企画制作等を経て、2013年より東山 アーティスツ・プレイスメント・サービス (HAPS) 事務局にて、京都市内で活動するアーティストの支援やアートと共生社会に関する事業等を行う。2017年8月より同事務局長。

 

講師の活動紹介:一般社団法人HAPS

 

若手アーティストが京都市内に居住し、活動し続けることができる環境を整え、彼らの新しい創作の活力を、まちの活力につなげていくことを目指し、2011年9月にHAPS実行委員会を設立、2019年4月に事務局を法人化。居住・制作・発表支援、仕事コーディネートなど、アーティストへの包括的な支援活動をおこなう。また、2017年からは、こうした取り組みを広げ、文化芸術の力を活用して、多様な背景を持つ人々が、共に生きることのできる社会のあり方を探り、その仕組みづくりを目指す事業 (「文化芸術による共生社会実現に向けた基盤づくり事業」) を実施している。

http://haps-kyoto.com

 

レクチャー⑤ 事例紹介 - Do a front -

山口市で280坪の敷地にある4棟の建物を整備し、AIRを実践している『Do a front』。この活動は故郷に帰ってきた1人の女性から始まりました。増え続ける空き家問題への打開策として始めた活動が国内外のアーティストと地域を結びつけ、独自のコミュニティ形成に寄与しています。ディレクターである藏田さんにAIR立ちあげ時の話や、活動の意義などを伺います。

日 時:12月5日(月) 19:00~21:00 

※本レクチャーの総括をするため、終了は21:00を予定。講師によるレクチャーは20:30までです

 

講 師:藏田章子 (Do a front ディレクター)

1979年山口生まれ。生まれ育った町の無名な古い日本家屋や衰退する文化を継承したいと考え、地域資源の祭や空き家を美術領域で再活用する『Do a front』を有志とともに2012年に立ちあげる。さまざまな人たちからのサポートを受け、毎年アーティスト・イン・レジデンス事業をおこなっている。2018年よりディレクターを務める。

 

講師の活動紹介:Do a front

 

『Do a front』は、衰退する伝統芸能や、空き家などの地域文化資源を美術領域にて再活用する試みを企画する団体として、2012年4月に設立。2012年より国内アーティストを招聘し、滞在制作、展覧会をおこなっている。2018年に秋吉台国際芸術村のサポートを受け、海外アーティストの招聘とアーティスト・イン・レジデンス事業を開始。近隣のアートセンターや地域住民の支援を受けながら交流事業をおこなっている。

https://www.doafront.org

 


 

主 催:NPO法人 BEPPU PROJECT

助 成:文化庁 令和4年度 アーティスト・イン・レジデンス活動支援を通じた国際文化交流促進事業

協 力:AIR_J 

 

【本件に関するお問い合わせ先】

NPO法人 BEPPU PROJECT (担当:家入)

住所:〒874-0933 大分県別府市野口元町2-35 菅建材ビル2階

E-Mail:info@beppuproject.com/Tel:0977-22-3560/Fax:0977-75-7012

 

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