Royal College of Art, Ceramics and Glass 修士課程修了。2017年アイスランドにて滞在制作。菌類や細胞といったミクロな存在をモチーフに、目に見えるものと見えないものが相互に関連し変容しながら存在している生命の有りようをテーマにしている。 主にガラス素材を扱う。近年の展覧会に、個展「あなたに続く森」(ポーラミュージアムアネックス、2017)、「野生展:飼いならされない感覚と思考 」( 21_21 DESIGN SIGHT、2017)、「時を超える:美の基準」(世界遺産元離宮二条城、2019)、「生命の庭ー8人の現代作家が見つけた小宇宙」(東
京都庭園美術館、2020)など。
泉イネ / Ine Izumi
絵描き。個人での作品制作に加え、多分野のつくり手、つなぎ手とのコラボレーションを手掛ける。近年の仕事に「未完本姉妹」シリーズ(2008~)、休館日の美術館を舞台とした共同企画「休み時間ワークショップ」(DIC川村記念美術館、2014)、佐渡島や様々な土地へ通い出会う人や風景を結ぶウェブメディア「shimaRTMISTLETOE」(2018~)、別府の地で人々を迎える家/チーム「(ゆ)」(2019~)、ファッションブランド「45R」シーズンブックのための絵画制作(2020)など。「清島アパート」(大分県別府市、2018)レジデンス参加。現在は東京と別府を拠点に活動している。
大巻伸嗣 / Shinji Omaki
影や闇といった身近であるが意識から外れてしまうもの、対立する価値観の間に広がる境界閾、刻々と変化する社会の中で失われてゆくマイノリティー等に焦点を当て、「存在」とは何かをテーマに制作活動を展開する。「空間」「時間」「重力」「記憶」をキーワードとして、多種多様な素材や手法を用いて、曖昧で捉えどころのない「存在」に迫るための身体的時空間の創出を試みる。主な作品として、『ECHO』シリーズ、『Liminal Air』、『Memorial Rebirth』、『Flotage』、『家』シリーズ、『Gravity and Grace』等がある。日本国内のみにとどまらず、世界中のギャラリー、美術館などで意欲的に作品を展開している。
オレクトロニカ / OLECTRONICA
加藤亮と児玉順平による美術ユニット。2011年から「制作と生活」をテーマに大分県竹田市を拠点に活動を開始。多種多様に変化する時代の隙間を埋めるため、表現の手法にとらわれず模索を続けている。代表作は「wood figure」「風景への参道」等。2019年には有田町の保育園跡にてアートプロジェクト「オレクトロニカアートセンター」を展開。地域や路上といったより生活に近い場所での表現を行う。
勝正光 / Masamitsu Katsu
1981年大阪府生まれ、武蔵野美術大学空間演出デザイン学科卒業。鉛筆素描で、まちや人物を絵にする画家。別府市のアート版トキワ荘・清島アパートの立ち上げを機に移住し12年目、地域に根を下ろした活動を行う。GEISAI#10(2006)銅賞、佐藤可士和賞、電通賞を受賞。 近年の展覧会に、「大分のアーティストCIAO!“進世代”の胎動」(大分市美術館、2016)、「3331 ART FAIR」(3331 Arts Chiyoda、2019)など。
草本利枝 / Toshie Kusamoto
写真家。別府市出身。京都市在住。同志社大学、東京綜合写真専門学校卒業。第11、12回写真「ひとつぼ展」入選。別府芸術フェスティバル「混浴温泉世界」ではメインビジュアルの撮影を担当。同フェスティバルのプログラム「BEPPU PROJECT 2015」に参加した。ドイツ、ハイデルベルグHeidelberger Kunstvereinでのグループ展「Sharing as Caring」に参加。「KG+Award 2018」「KG+SELECT 2020」に選出。ダンサーと障がいがある人とのワークショップなど様々な身体が交流する「場」を撮影している。東日本大震災以降、宮城県女川町に通い、少年の成長の記録を続けている。
島袋道浩 / Michihiro Shimabuku
1969年、神戸市出身。那覇市在住。1990年代初頭より世界中の多くの場所を旅し、滞在しながら、そこに生きる人々の生活や文化、新しいコミュニケーションのあり方に関するインスタレーション作品や彫刻、写真、ビデオ作品、パフォーマンスなどを制作。詩的でユーモアに溢れると同時に社会や人々を啓発する作風は世界的な評価を得ている。世界各地の美術館やアートセンター、ギャラリーなどで個展を開催すると同時に企画展にも多数参加。世界各地で行われるビエンナーレや芸術祭にも多数参加。代表的なものにヴェニス・ビエンナーレ(2003・2017)、サンパウロ・ビエンナーレ(2006)などがある。作品はパリのポンピドー・センターやモナコの新国立美術館、クンストハーレ・ベルン、香港のM+、国立国際美術館、東京都現代美術館、金沢21世紀美術館などに収蔵されている。
鈴木ヒラク / Hiraku Suzuki
1978年生まれ。東京藝術大学大学院美術研究科修了。ドローイングと言語との関係性を主題に、平面・彫刻・映像などの制作を展開している。これまでに金沢21世紀美術館(石川)、森美術館(東京)、ヴロツワフ建築美術館(ポーランド)、銀川現代美術館(中国)、MOCO Panacée(フランス)、東京都現代美術館(東京)など国内外の美術館で多数の展覧会に参加。著書に『GENGA』(2010)、『SILVER MARKER』(2020)などがある。
中山晃子 / Akiko Nakayama
画家。液体から固体までさまざまな材料を相互に反応させて絵を描く「Alive Painting」というパフォーマンスを行う。科学的、物理的な法則に基づくあらゆる現象や、現れる色彩を、生物や関係性のメタファーとして作品の中に生き生きと描く。ソロでは音を「透明な絵の具」として扱い、絵を描くことによって空間や感情に触れる。近年では TEDxHaneda(東京、2015)、DLECTRICITY ART FESTIVAL(アメリカ、2017) 、New Ars Electronica opening performance(オーストリア、2019)、Biennale Nemo(フランス、2018)、MUTEK Montreal(カナダ、2019)等 にも出演。
西野壮平 / Sohei Nishino
1982年生まれ、兵庫県出身。歩くこと、旅を通して得た個人的体験をもとに作品を制作。2013年日本写真協会新人賞、Foam Talents Call 2013、2016年さがみはら写真新人奨励賞、2018年MAST Foundation Photography Grant受賞。個展「New Work: Sohei Nishino Exhibition」(サンフランシスコ近代美術館、2016)をはじめ、国内外での展示に参加。作品は東京都写真美術館のほか世界各地でコレクションされている。
ネルホル / Nerhol
飯田竜太と田中義久の二人からなるアーティストデュオ。多数の写真を束ねて彫刻する作品を通じ、有機物が孕む多層的な存在態を解き明かすことを試みている。主な個展に「釘がないので」(KASHIMA2018、大分県別府市、2018)、「Interview, Portrait, House and Room」(Youngeun Museum of Contemporary Art、韓国、2017)、「Promenade」(金沢21世紀美術館、2016)、「Index」(Foam Museum、アムステルダム、2015)など。2020年VOCA展大賞受賞。
目[mé]
果てしなく不確かな現実世界を、私たちの実感に引き寄せようとする作品を展開している。手法やジャンルにはこだわらず、展示空間や観客を含めた状況、導線を重視。創作方法は、現在の中心メンバー (アーティスト荒神明香、ディレクター南川憲二、インストーラー増井宏文 )の個々の特徴を活かしたチーム・クリエイションで取り組み、発想、判断、実現における連携の精度や、精神的な創作意識の共有を高める関係を模索しながら活動している。主な活動に、「たよりない現実、この世界の在りか」(資生堂ギャラリー、東京)、「おじさんの顔が空に浮かぶ日」(宇都宮美術館 館外プロジェクト、栃木) 、「奥行きの近く」(目 In Beppu、大分) 、「非常にはっきりとわからない」(千葉市美術館、千葉)など。
ABOUT
株式会社 関屋リゾート
1900年、別府市内で『関屋旅館』を開業。2005年に露天風呂付客室のデザイナーズ旅館『別邸 はる樹』、2015年に『テラス御堂原』を開業し、別府市内に3施設を展開している。
『お客様の人生の質を高める』を方針に運営している。
代表取締役 林 太一郎より
ホテルに求められるニーズも多様化するなか、これまでの「当たり前」だった画一的なサービスではなく、お客様1人ひとりに応じた新しいスタイルの滞在を実現するお手伝いをしたい。
別府を拠点とする私たちだからこそご案内できるサービスやアクティビティをつくりたい。そうして、お客様の多様な視点を通じて、「別府」の魅力が世界に発信されることを願っています。
PROJECT MEMBER
コンセプト立案・クリエイティブディレクション・VI計画・ファニチャーデザイン
graf(大阪府) 代表取締役 服部滋樹 / Shigeki Hattori
クリエイティブディレクター、デザイナー。美大で彫刻を学んだ後、インテリアショップ、デザイン会社勤務を経て、1998年にインテリアショップで出会った友人たちとgrafを立ち上げる。建築、インテリアなどに関わるデザインや、ブランディングディレクションなどを手がけ、近年では地域再生などの社会活動にもその能力を発揮している。 京都造形芸術大学芸術学部情報デザイン学科教授。
建築設計(建築及び空間デザイン)
DABURA.m Inc. (大分県大分) 代表取締役 光浦高史 / Takafumi Mitsuura
神奈川県川崎市生まれ。一級建築士。早稲田大学理工学部建築学科を卒業後、2000年から2007年まで青木茂建築工房(当時大分市)に所属。2009年池浦順一郎と『DABURA』の活動をスタートし、2015年『DABURA.m 株式会社』を設立。大分を拠点として、「場所や地域の固有性の創出」、「利他的な建築」をテーマに建築設計、空間再生、地域デザインに取り組む。グッドデザイン賞や九州建築選など多数受賞。大分の二つの大学で非常勤講師として教鞭を執る。
コンセプト立案・作家キュレーション・アートキュレーション・制作管理
NPO法人 BEPPU PROJECT(大分県別府市) 代表理事・アーティスト 山出淳也 / Jun'ya Yamaide
文化庁在外研修員としてパリに滞在(2002〜04)。アーティストとして国際的に活躍した後、2004年に帰国。2005年にBEPPU PROJECTを立ち上げ現在にいたる。
混浴温泉世界実行委員会 総合プロデューサー(2009〜)、第33回国民文化祭・おおいた 市町村事業 アドバイザー、文化庁 審議会 文化政策部会 委員(第14期〜16期)、グッドデザイン賞 審査委員(2019年〜)、平成20年度 芸術選奨文部科学大臣新人賞受賞(芸術振興部門)