ひまわりの形をしたオブジェの影の下に、人々が座り憩う「天然のベンチ」を生み出す作品です。季節や時間によって変化する影の場所に合わせ、座る位置を変えるたびに、これまでとは違う長崎鼻の雄大な景色と出会うことになります。満開に咲いたひまわりと枯れたひまわりのシルエットを作品の造形に取り入れ、鑑賞者に生物の生死や自然の営みを感じさせます。
淀川テクニック
作品タイトル Carry Camel(仮)
作品コンセプト
四季折々に花や植物が彩り、老若男女さまざまな観光客が訪れる長崎鼻のイメージから構想された作品。本作品は、旅人を運ぶラクダをモチーフにしており、その表面は長崎鼻や豊後高田市を中心に集めた漂流物で覆われています。また、ラクダのお腹には長崎鼻で採取した種や植物が設置されます。これらは自由に持ち帰ったり持ち寄ったりすることができ、鑑賞だけではなく参加もできる作品となります。
島袋道浩
作品タイトル 海にひらくー国東の海をめぐる(仮)
作品コンセプト
「空の上から見る国東半島の形は八方に広がるパラボラアンテナのような形。瀬戸内や海の向こうの南の国、朝鮮半島や大陸の文化が、海を伝って集まる中心地のようだ」と語る島袋道浩氏による、海にまつわる3つの作品。国東市内3箇所(旭日地区、来浦地区、竹田津地区)の海岸線沿いに設置される作品を巡る途上で、市内の他の恒久設置作品や史跡・名所に立ち寄っていただくことを想定しています。
アーティストプロフィール:
木村崇人(きむら たかひと)
1971年生まれ。愛知県出身。現代美術家。東京藝術大学大学院博士過程修了。「地球と遊ぶ」をテーマに自然のさまざまな力を活用し、その地域の豊かさに気づかせるような作品を制作する。国内外で作品制作やワークショップを行なっている。「瀬戸内国際芸術祭」、「台湾麻豆糖業大地芸術祭」、「あいちトリエンナーレ」など大型美術展の参加他、グループ展、個展多数。
カモメの駐車場(瀬戸内国際芸術祭)
森ラジオ ステーション×森遊会 (いちはらアート×ミックス2014~)
淀川テクニック
1976年生まれ。岡山県出身。現代美術家。2003年に大阪・淀川の河川敷を拠点として活動開始。ゴミや漂流物など使い、様々な造形物を制作する。赴いた土地ならではのゴミや人々との交流を楽しみながら行う滞在制作を得意とする。その活動や作品は国内外のテレビ、新聞などのマスメディアで多く取り上げられている他、小学校や中学校の美術の教科書でも大きく紹介されている。地域の豊かさに気づかせるような作品を制作する。「瀬戸内国際芸術祭」など大型美術展の参加他、グループ展多数。
撮影:藤田 和俊
真庭のシシ Courtesy of the artist and YUKARI ART
宇野のチヌ Courtesy of the artist and YUKARI ART
島袋道浩(しまぶく みちひろ)
1969年、神戸市出身。那覇市在住。1990年代初頭より世界中の多くの場所を旅し、滞在しながら、そこに生きる人々の生活や文化、新しいコミュニケーションのあり方に関するインスタレーション作品や彫刻、写真、ビデオ作品、パフォーマンスなどを制作。詩的でユーモアに溢れると同時に社会や人々を啓発する作風は世界的な評価を得ている。世界各地の美術館やアートセンター、ギャラリーなどで個展を開催すると同時に企画展にも多数参加。世界各地で行われるビエンナーレや芸術祭にも多数参加。代表的なものにヴェニス・ビエンナーレ(2003・2017)、サンパウロ・ビエンナーレ(2006)などがある。作品はパリのポンピドー・センターやモナコの新国立美術館、クンストハーレ・ベルン、香港のM+、国立国際美術館、東京都現代美術館、金沢21世紀美術館などに収蔵されている。
Photo: Noguchi Rika
一石を投じる 2014
起こす 2017
※本事業はNPO法人 BEPPU PROJECT が国東半島カルチャーツーリズム推進事業豊後高田市実行委員会及び国東市実行委員会から企画・運営を受託しています。