1968年、長崎県出身。東西統合後間もない1993年よりドイツに滞在。その
頃から「境界」をテーマに、ドローイング、インスタレーション、映像など
多様なメディアを用いた作品を発表。現在は日本とインドネシアを往復しな
がら国際的に活動し、さまざまな展覧会に招聘されている。
2022年にドイツのカッセルで開催された『ドクメンタ15』(Cinema
Caravan and Takashi Kuribayashi として参加) では、作品『out of
the mosquito net (蚊帳の外)』を拠点に会期中にさまざまなイベントをお
こなった。その際に発表した『元気炉四号基』が評価され、芸術選奨文部科
学大臣賞を受賞。
https://www.takashikuribayashi.com
自分の作品に、
ヤタイトリップ、元気炉、そしてタンカープロジェクトの
三つの旅するプロジェクトがある。
これらは、大、中、小、
それぞれの規模、サイズ、そして意味を持った
生涯をかけて行うプロジェクトである。
人生は、旅の様なものである、
そう多くの作家達が語ってきた。
間違いなく、人生は旅である。
そしてその旅は多くの可能性と冒険に満ちている。
これら三つのプロジェクトは、
現実世界に非現実の空間世界を作り出し、
現実だと思っているこの世界が、いかに楽しく、素敵で、
そして滑稽であり、虚像であるのかということを体験させてくれる。
世の中のほとんどの問題は、エネルギー問題であり、
それらは目に見えず、妄想に委ねられる。
国境、宗教、パンデミックや放射線、
全ては目に見えないものであり、我々が頭の中で作り出したものである。
自然や生き物達にはどうでも良い、気にもしないことなのだ。
元気炉の空間や体験、そして人との繋がり、
忘れていたことを思い出し細胞から蘇る。
大きなタンカーはエネルギーを運ぶ象徴である。
負のエネルギーからポジティブなエネルギーへ、
これらのプロジェクトは、
強制的に身体を健全にし、正しい意識とエネルギーに導く。
ヤタイトリップ、元気炉トリップ、
そしてタンカーの旅が始まります。
日時:4月6日(土) 16:00~21:30
4月7日(日) 16:00~21:00
会場:北浜公園 (大分県別府市北浜1丁目)
料金:無料
連携:CINEMA CARAVAN
タンカーに渡り鳥が植物を運び、やがて森となり、生態系を作りながら世界中を漂流している…『Tanker Project』は、そんな土地のエネルギーを載せ、各地を旅するプロジェクトです。
別府では、北浜公園に設置されるタンカー型の巨大なインスタレーションを舞台に、トークイベントやライブイベントなど、さまざまなプログラムがおこなわれます。(※2)
北浜公園に寄港したタンカーには、これまで旅してきた各地のエネルギーが積まれています。そして新たに別府のエネルギーを載せ、次の地へと旅立ちます。タンカーを物語の核に置いたこの作品は、壮大な想像力を膨らませて前に進むことの尊さを表現します。
(※2)…同会場にて、別府市制100周年記念事業の一環である『別府市制100周年記念式典 前夜祭イベント』のプログラムとして、栗林と関係が深いクリエイター集団CINEMA CARAVANを中心とした映像上映とライブイベント『Play with the Earth』がおこなわれます。
『別府市制100周年記念式典 前夜祭イベント』詳細:https://100th-beppu.com/news/726/
栗林によるドローイング
『Tanker Project』のインスタレーションを舞台に、国際的に活躍するキュレーター片岡真実と栗林 隆による対談を実施します。栗林のこれまでの活動を紹介するとともに、今、アートだからこそできることや、想像力の大切さについて考えます。
日時:4月6日(土) 17:00~18:00
出演:栗林 隆 (現代美術家)、片岡真実 (森美術館 館長)
料金:無料
予約:不要
片岡真実 / Kataoka Mami (森美術館 館長)
ニッセイ基礎研究所都市開発部、東京オペラシティアートギャラリー・チー
フキュレーターを経て、2003年より森美術館、2020年より現職。2023年
4月より国立アートリサーチセンター長を兼務。ヘイワード・ギャラリー (ロ
ンドン) インターナショナル・キュレーター (2007~2009年)、第9回光州
ビエンナーレ共同芸術監督 (2012年)、第21回シドニー・ビエンナーレ芸術
監督 (2018年)、国際芸術祭『あいち2022』芸術監督(2022年)。CIMAM
(国際美術館会議) では2014~2022年に理事 (2020~2022年に会長) を
歴任。
会期:4月6日(土)~6月30日(日)
休:火・水・木、4月8日(月)
会場:別府市内各所 (最新情報はInstagramで随時発信)
料金:500円 (特製タオル付き) ※予約不要
『元気炉』とは、「人々を元気に」をスローガンとし、世界中で評価を得てきた、原子炉の形を模した体験型アートです。大きな窯に薬草を入れて湯を沸かし、その蒸気をいっぱいに充満させた空間を体験していただきます。別府のために新たに制作される『元気炉』は、4月6日、7日に北浜公園にて初披露し、6月30日まで市内各所を移動します。より多くの人々に元気を届けるため、『元気炉』が旅する『元気炉トリップ』。ぜひ体験してみてください!
▶︎会場や営業時間などの最新情報はInstagramで随時発信します
会期中、別府市内の複数の会場を旅します。突然、予想外の場所へトリップすることも? 当日の天候等による運営状況を含めた最新情報は、『元気炉トリップ』公式Instagramアカウント (@genkirotrip) にてご確認ください。
*上記のほかやむを得ない理由による中止や、会場・時間の変更なども、公式Instagramでお知らせします。随時ご確認くださいますようお願いいたします。
▶︎『元気炉トリップ』は別府八湯温泉道スタンプラリーの対象です!
『元気炉トリップ』に、別府八湯温泉道の入湯印を設置します。「温泉名人」を目指して別府市内の温泉をめぐるスタンプラリー、別府八湯温泉道。期間限定の貴重なスタンプを押しに、ぜひ会場にお越しください!
*温泉ハンターは対象外です
別府八湯温泉道 公式Webサイト:https://onsendo.beppu-navi.jp
2024年(令和6年)4月1日(月)から6月30日(日)にかけ、『福岡・大分デスティネーションキャンペーン』の開催とあわせ、国内外で活躍するアーティストの展覧会『カルチャーイベント』を県内4地域で開催します。そのいずれも、アーティストが各地域に滞在し構想した新作です。また、期間中には作品鑑賞とあわせ、住民がガイドしアーティストのアトリエ訪問などを行う散策ツアーや、地域ならではの食文化を体験するバスによる旅『カルチャーツアー』を催行します。
それぞれの土地とカルチャーを存分に味わう旅『Oita Cultural Expo! ’24』を、どうぞお楽しみください。
事業名称:Oita Cultural Expo! ’24
開催期間:2024年4月1日(月)~6月30日(日) ※イベントによって異なる
開催地:大分県大分市、別府市、佐伯市、臼杵市、竹田市、国東半島(豊後高田市、国東市)
※大分市・別府市・佐伯市・臼杵市はアーティストの新作発表およびカルチャーツアーを実施。竹田市・国東半島は既存事業の紹介をおこなうカルチャーツアーを実施。
主催者:大分県
企画:Yamaide Art Office 株式会社
広報:株式会社ハウ
参加作家:イベントによって異なる
Webサイト:https://oita-cultural-expo.com
Instagram:https://www.instagram.com/oitacexpo24
同時開催 !!
2024年4月6日、7日の2日間、北浜公園で開催する『別府市制100周年記念式典 前夜祭イベント』(主催:別府市制100周年記念事業実行委員会) では、タンカー型インスタレーションを舞台に、映像上映とライブイベントをおこないます。
栗林と関係の深いクリエイター志津野 雷 (CINEMA CARAVAN 代表)による、世界中を旅して切り取った記録を紡いだ映像作品『Play with the Earth』の最新作を、オーケストラバンドの生演奏とともにお楽しみください。
[開催概要]
事業名称:別府市制100周年記念式典 前夜祭イベント
日時:4月6日(土) 16:00~21:30、4月7日(日) 16:00~21:00
会場:北浜公園 (大分県別府市北浜1丁目)
主催:別府市制100周年記念事業実行委員会
『別府市制100周年記念事業』公式Webサイト:https://100th-beppu.com
『別府市制100周年記念式典 前夜祭イベント』詳細:https://100th-beppu.com/news/726/
関連事業
同時期、別府市ではさらにもう1つ、栗林の作品をご鑑賞いただけます。
[事業概要]
事業名称:[ALTERNATIVE-STATE #3] 植物元気炉
作品名:植物元気炉
設置場所:大谷公園 (別府市御幸652)
公開日:2024年3月31日(日) (予定)
料金:無料
Webサイト:https://alternative-state.com
主催:混浴温泉世界実行委員会
ディレクター:山出淳也 (Yamaide Art Office 株式会社 代表取締役)
別府市制100周年記念事業