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国内外のアーティストによる滞在制作『KASHIMA 2023 BEPPU ARTIST IN RESIDENCE』

BEPPU PROJECT | 2023.10.10

2008年より実施しているアーティスト・イン・レジデンスプログラム『KASHIMA』。別府の温泉文化のなかに息づく湯治のための宿泊形態「貸間」から名付けられたこのプログラムでは、国内外のアーティストが別府に滞在し、町や地域の人々との交流のなかでさまざまなインスピレーションを受けながら、創作活動をおこないます。

今年度は、国内外より3名のアーティストを招聘します。滞在中は別府のリサーチをもとに制作をおこない、トークイベントや成果発表となるオープンスタジオ、関連イベントとしてシンポジウムも実施いたします。

 

滞在期間:2023年9月27日(水)~11月16日(木)

オープンスタジオ:11月10日(金)~12日(日)

スタジオツアー・シンポジウム:11月11日(土)

 

招聘アーティスト

リム・ソクチャンリナ Lim Sokchanlina (カンボジア)

滞在期間:2023年9月27日(水)~11月16日(木)

 

1987年カンボジア生まれ。写真、映像、インスタレーション、パフォーマンスなど、多様なメディアを用い制作をおこなう。ドキュメンタリー的な実践とコンセプチュアルな実践の両面から、カンボジアの社会、政治、地政、経済、文化、環境などに焦点をあてた作品を制作している。2007年からアーティストコレクティブ『Stiev Selapak』のメンバー。また2010年には『Sa Sa Art Projects』を他のアーティストとともに設立し運営している。近年の展覧会に『シドニービエンナーレ』(オーストラリア、2018年)、『サンシャワー:東南アジアの現代美術展 1980年代から現在まで』(森美術館、東京、2019年)、『Asian Art Biennale』(台湾、2021年) など多数。

 

 

 

 

 

 

 

 

Letter To The Sea, 2019, Courtesy of artist Lim Sokchanlina

 

テクラ・タモリア Tekla Tamoria (フィリピン)

滞在期間:2023年9月27日(水)~11月16日(木)

 

1989年フィリピン生まれ。2010年フィリピン大学美術学部卒業。2年間の一般企業での勤務のあと、TESDA (フィリピン技能開発庁) のガーメントプログラムにて、裁縫や仕立てに関する技術を学ぶ。自然の中にあふれる模様や衣装のデザインなど、さまざまな領域からインスピレーションを得て、身近な素材を用い、工芸的な技術を応用して作品を制作している。2018年には注目アーティストの1人として『Art in Park』(フィリピン) に参加するほか、アジアの現代アートを紹介する国際的なアートフェア『Asia Now Paris Art Fair』に参加。その他の主な展覧会に、2019年『Variation of the Fields』(Vargas Museum、フィリピン)、2022年『More than a Hat』(Metropolitan Museum of Manila、フィリピン) など多数。『Ateneo Art Awards』受賞 (フィリピン、2023)。

 

 

野村由香 Nomura Yuka (日本)

滞在期間:2023年9月27日(水)~11月16日(木)

 

1994年岐阜県生まれ。2019年京都市立芸術大学大学院美術研究科修士課程彫刻専攻修了。生活や社会と自然の関係性に着目し、様々な事象を動かしている根源的な力と、そこに流れる固有の時間を造形やインスタレーションとして表現している。近年は、フィールドワークを通じて土地と人の関わりについて作品を制作している。近年の展覧会に『あたらしい場所』(アートギャラリーミヤウチ、広島)、『京芸 transmit program 2022』(京都市立芸術大学ギャラリー@KCUA、京都) などがある。

 

撮影:来田猛

 

※国外を拠点に活動している2名のアーティストの選考にあたっては、Art Center Ongoing 代表の小川 希氏と福岡アジア美術館 学芸員の中尾智路氏にご協力いただきました

 

滞在中のプログラム 

■オープンスタジオ

滞在制作の成果発表として、オープンスタジオを開催します。

日 時:2023年11月10日(金)~12日(日) 13:00~17:00

会 場:『BEP.Lab』(別府市北浜1-2-28 草本ビル2階・3階)

料 金:無料

 

スタジオツアー ※定員に達しました

アーティストによる案内で、各スタジオを巡ります。また同時期に開催している展覧会などもあわせて巡ります。

日 時:2023年11月11日(土) 13:00~14:30 終了予定 ※集合時間:12:50

集合場所:やよい天狗通り ローソン前 

料 金:無料

定 員:15名 (要予約、先着順) 

お申し込み:下記のいずれかでお申し込みください

・申込フォーム:https://pro.form-mailer.jp/fms/4dfbd8dc295002

・電話:0977-22-3560 (BEPPU PROJECT) 

 

シンポジウム ※定員に達しました

アーティスト・イン・レジデンスの事例を通して考える

地域にアーティストがいること2~ミュージアム・アートセンター・オルタナティブ~

別府市がアーティスト・クリエイターの移住定住促進を始めたことを背景に、2022年度に『シンポジウム 地域にアーティストがいること』(※)を開催しました。今年度はその続編として『地域にアーティストがいること2 ~ミュージアム・アートセンター・オルタナティブ~』を開催いたします。本シンポジウムはアーティストが一定期間地域に滞在し、制作活動やリサーチをおこなう『アーティスト・イン・レジデンス (以下、AIR)』を議論の入口として、「地域にアーティストがいること」について考えます。

AIRの主体は、美術館やNPO、アーティストとさまざまであり、その手法も多様です。ここでは、「現在進行形の実験的な表現を追及できる場」として、多くのアーティストの表現を支えている『Art Center Ongoing』、海外・国内そして福岡のアーティストを対象に掲げAIRを実施している『福岡アジア美術館』、緩やかな関係性をベースにさまざまなアーティストを受け入れている『ドマコモンズ』、そしてBEPPU PROJECTの4者による事例紹介と、京都を拠点にAIRに長く携わっている勝冶真美氏を進行に迎えたディスカッションを通して、アーティストと地域の関係について考えます。

 

※昨年度のシンポジウムの映像はこちらからご覧いただけます

 

登 壇

小川 希 (Art Center Ongoing 代表)

中尾智路 (福岡アジア美術館 学芸員)

橋爪 亜衣子 (アーツマネージャー/ドマコモンズ 主宰)

家入健生 (BEPPU PROJECT チーフマネージャー)

 

進 行

勝冶真美 (京都市アーティスト・イン・レジデンス連携拠点事業コーディネーター)

 

日 時:2023年11月11日(土) 15:00~18:00 

会 場:紙屋温泉2階 公民館 (別府市千代町8-2)

料 金:無料

定 員:30名 (要予約、先着順)

お申し込み:下記のいずれかでお申し込みください

・申込フォーム:https://pro.form-mailer.jp/fms/46c2e130295001

・電話:0977-22-3560 (BEPPU PROJECT)

 

登壇者プロフィール

小川 希 (Art Center Ongoing 代表)

1976年東京都生まれ。2008年1月に東京・吉祥寺に芸術複合施設『Art Center Ongoing』を設立。現在、同施設の代表。文化庁新進芸術家海外研修制度にてウィーンに滞在 (2021~22)。中央線高円寺駅から国分寺駅周辺を舞台に展開する地域密着型アートプロジェクト『TERATOTERA』ディレクター (2009~20)、『レター/アート/プロジェクト「とどく」』ディレクター (2020~22)、『茨城県県北芸術村推進事業交流型アートプロジェクト』キュレーター (2019)、社会的包摂文化芸術創造発信拠点形成プロジェクト『UENOYES (ウエノイエス) ARTS TIME PROJECT』ディレクター (2018) など多くのプロジェクトを手がける。

 

中尾智路 (福岡アジア美術館 学芸員)

1998年より福岡アジア美術館学芸員として、展覧会企画やアーティスト・イン・レジデンスを担当。2014年に開催した『第5回福岡アジア美術トリエンナーレ2014』では企画展示・運営全般を担当。『フィリピンの聖なる像サント』(福岡アジア美術館、2003)、『アジアをつなぐ―境界を生きる女たち1984-2012』(国内巡回、2012)、2015年文化庁メディア芸術祭関連企画展『クリプトビオシス:世界の種』(スラサール・スナリヨ・アート・スペース、インドネシア)、『創造のエコロジー』(福岡アジア美術館、2017)、『ヒンドゥーの神々の物語』(国内巡回、2022) などを企画。

 

橋爪 亜衣子 (アーツマネージャー/ドマコモンズ 主宰)

関東の文化施設に勤務後、半年間のインドネシア滞在を経て大分県別府市へ。2019年、土地と作り手・つなぎ手をむすぶレジデンス兼企画チーム『(ゆ)』を作家の泉イネと共同でスタート。2021年『(ゆ)』引っ越しとメンバー改変に伴い、拡張した元店舗スペースを『ドマコモンズ』とし、小規模に所有を手放す活用実験中。vs?collectiveメンバー。アジア地域を中心に調査、企画をおこなうことも。交流基金アジアセンター EYESプロジェクトフェロー (2019)。共著に『危機の時代を生き延びるアートプロジェクト』(2021)。

 

家入健生 (NPO法人 BEPPU PROJECT チーフマネージャー)

1987年熊本県生まれ。2011年立命館アジア太平洋大学卒業。在学中よりNPO法人BEPPU PROJECTにて、国際芸術祭『混浴温泉世界』(2009/2012) の制作やアーティスト・イン・レジデンスの運営などに携わる。2013年より市立美術館『アーツ前橋』にて地域と協働したプロジェクトや展覧会、滞在制作事業を担当するほか、アトリエ・展示のためのスペース『Maebashi Works』をアーティストとともに立ちあげ、運営をおこなう。2018年より現職。 「梅田哲也 イン 別府『O滞』」(2020)、「塩田千春展『巡る記憶』」(2022) などを担当。

 

進行プロフィール

勝冶真美 (京都市アーティスト・イン・レジデンス連携拠点事業コーディネーター) 

1982年広島市生まれ。広島市立大学国際学部卒業。京都芸術センタープログラムディレクターを経て、現在は京都市アーティスト・イン・レジデンス連携拠点事業コーディネーターのほか、AIRを中心にアートプロジェクトや芸術祭でのコーディネートをおこなう。これまでの主な企画に日豪インドネシアのアーティストが滞在制作をおこなった『The Instrument Builders Project Kyoto – Circulating Echo』(共同企画、京都芸術センター、2018)、フランスのAIR施設ヴィラ九条山との共同展『Synchronicity』(ヴィラ九条山、京都芸術センター、2022) など。

 

 

■アーティストトーク ※終了しました

3名のアーティストが過去の作品や活動について語ります。ドリンクを片手にトークをお楽しみいただけます (持ち込み不可)。※英語から日本語への逐次通訳あり

 

登 壇:リム・ソクチャンリナ、テクラ・タモリア、野村由香

進 行:家入健生 (NPO法人 BEPPU PROJECT チーフマネージャー)

日 時:10月6日(金) 18:30~20:00

場 所:HAJIMARI Beppu 1F HAJIMARI LOUNGE (別府市千代町5-1)

料 金:無料 (ドリンク1杯付き)

定 員:20名 (要予約)

 

 

主 催:NPO法人 BEPPU PROJECT

助 成:令和5年度 文化庁 アーティスト・イン・レジデンス活動支援事業

協 力:AIR_J

 

 

〈本件に関するお問い合わせ先〉

NPO法人 BEPPU PROJECT (担当:家入・竹平)

住所:〒874-0933 大分県別府市野口元町2-35 菅建材ビル2階

E-Mail:info@beppuproject.com/Tel:0977-22-3560/Fax:0977-75-7012

 

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