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高校生の自由な感性で大分の食文化を発信する『郷土料理甲子園 in おおいた 2024』開催レポート

イベント

2024年11月17日(日)に、大分市のJ:COMホルトホール キッチンスタジオにて『郷土料理甲子園inおおいた2024』が開催されました。一般社団法人 大分学研究会による企画で、高校生に郷土料理や大分の食文化、そして大分県の魅力をもっと知ってもらい、積極的に発信してほしいという思いから初開催となりました。
県内の高校4校から5チーム18人が参加し、郷土料理をアレンジしたメニューを考案しました。特別審査委員長に俳優の財前直見さんを迎え、県内の料理人、行政、メディアおよび『第12回しんけん大分学検定』で優秀な成績を納めた学生の5名が審査にあたりました。

総合優勝に選ばれたのは、大分県立国東高等学校『think moon project』 が「月に住む友人に郷土料理をプレゼントする」というコンセプトで考案したメニューでした。

同校では宇宙に関連した学習に力をいれており、家庭クラブでも「そう遠くない未来、人類が月面で暮らす日が来る」と想定し、日頃から国東の郷土料理と月面料理をかけあわせた料理研究をおこなっています。その集大成ともいえる今回のメニューが審査員に高く評価され、総合優勝となりました。

『think moon project』のメニューは、国東名物のタコ飯=「space タコ飯」、月面で不足しがちな栄養素を補う「space しいたけ (天ぷら)」、乾しいたけの粉末と地粉に豆乳を加えた生地でクリームチーズと合わせたしいたけパテとかぼすカードを巻いた「space たらたら(じり焼き)」の3つで構成されました。
このメニューを考案した『think moon project』を代表し、大分県立国東高等学校の澤田千紘さんは「月面で暮らす友人プレゼントしたい料理を考えました。国東を思い出してほしいので、特産品のタコと乾しいたけをふんだんに使用しました。食物繊維とビタミンDを多く含む乾しいたけは、月面で積極的に摂りたい食材です。また、月産食材である米と大豆も使用しました。洗い物を減らす工夫として、じり焼きの生地作りはボトルでシェイクしました」とコメントしました。

この作品は、国東の特産品を多く取り入れるとともに、月面での生活を想定して栄養バランスや節水に配慮するなど、ユニークなコンセプトのもとに地域や食文化を学び、誰にどんなシーンで食べてほしいかという作り手の思いまでも見事にかけあわせた意欲作でした。
特別審査委員長の財前さんは「1つひとつ丁寧に作りあげているようすを見て感動しました。作る側も食べる側も笑顔になれたことがなによりよかった」と講評しました。

そのほか、おかず部門賞に明豊高等学校『明豊高校2024』の「にら豚チヂミ」、ご飯・麺類部門賞に大分県立大分商業高等学校『大分にきちょくれ!』の「レアカツひゅうが丼」、デザート部門賞に大分県立宇佐産業科学高校『あ行の力』の「旬なカボスゼリー」が選ばれ、表彰されました。

本事業を企画した一般社団法人 大分学研究会の楢本譲司さんは、「各チームともに素晴らしい料理を発表していただき、審査にも時間がかかりました。 これから進学や就職で県外に出る方もいらっしゃると思いますが、転出した先でも自信を持って、大分の魅力をどんどん発信していってくれることを願っています」と述べられました。

 

創造力豊かな高校生ならではの視点で、郷土料理や大分県の食文化を見つめ直し、アレンジを加えたメニューを披露した『郷土料理甲子園 in おおいた 2024』。これまでにない切り口から大分の食の魅力を捉え、自由な感性が遺憾なく発揮された作品の数々は、私たち大分県民にも新鮮で刺激に満ちたものでした。
『郷土料理甲子園 in おおいた 2024』は、若い方々の手で大分県の食文化をアップデートしながら育み、受け継がれていく未来を予見させてくれました。今後の継続と高校生たちの新たな挑戦に大いに期待します。