撮影:Bea Borgers
建物の構造や周囲の環境から着想を得たインスタレーションを制作し、美術館や博物館における展覧会のほかに、オルタナティブな空間や屋外において、サイトスペシフィックに作品を展開する。パフォーマンスでは、普段行き慣れない場所へ観客を招待するツアー作品や、劇場の機能にフォーカスした舞台作品、中心点をもたない合唱のプロジェクトなどを国内外で発表。また先鋭的なサウンド・アーティストとしても国際的に知られている。近年のパフォーマンス作品に『Composite: Variations / Circle』(Kunstenfestivaldesarts 2017、ブリュッセル、ベルギー)、『INTERNSHIP』(国立アジア文化殿堂、光州、韓国、2016年/TPAM 2018、 KAAT神奈川芸術劇場ホール) など。近年の展覧会に『リボーンアート・フェスティバル』(石巻、2019年)、『東海岸大地藝術節』(台東、台湾、2018年)、個展では『うたの起源』(福岡市美術館、福岡、2019-2020年)、『See, Look at Observed what Watching is』(Portland Institute for Contemporary Art、ポートランド、米国、2016年) がある。
『A’tol/Atoll/Atall』東海岸大地藝術節、台東、台湾、2018年
『りんご』札幌国際芸術祭 2017、札幌市、2017年 撮影:小牧寿里
アーティストコメント
つくるのも発表するのも、機会があれば淡々とやるだけなので、それはいつもと同じ、あたりまえのことなのだとおもいます。やめたくないことを自分からやめる必要はないし、誰かに遠慮する必要もない。逆にいうと、やめたければ勝手にやめるのも自由です。
でも、機会そのものを失くしてしまう、半ば暴力的に失われてしまうということは、自然のこととしてこれはどうしてもあるわけです。抗えない自然はあるし、抗うべきではないことも多い。
自分がこれまで出会ってきた場所や人のなかで、つづけられなくなった場所、やめざるを得ない人たちがいるのを知るにつれ、自分は今どういう立場にあるだろうかとかんがえます。
ひとまず、自然のこととそうではないこと(抗えること)を分けることから始めてみます。自然は自然として受け入れてしまってから、あらためて一つひとつ手をつけていくことにします。
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