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KASHIMA 2022 BEPPU ARTIST IN RESIDENCE

業概要

2008年より実施しているアーティスト・イン・レジデンスプログラム『KASHIMA』。別府の温泉文化のなかに息づく湯治のための宿泊形態「貸間」から名付けられたこのプログラムでは、国内外のアーティストが別府の町に長期滞在し、町や地域の人々との交流のなかでさまざまなインスピレーションを受けながら、創作活動をおこないます。
2022年度は、東京を拠点に活動する梅沢英樹と、別府市と姉妹都市であるイギリスのバース市を拠点に活動するアニ・レイシーを招聘。滞在中は別府のリサーチをもとに制作をおこない、トークイベントや成果発表となるオープンスタジオを実施した。

招聘アーティスト梅沢英樹 (日本)、アニ・レイシー (アメリカ)
滞在期間梅沢英樹:2022年11月11日(金)~12月21日(水)
アニ・レイシー:2022年11月2日(水)~12月21日(水)
アーティストトーク11月22日(火) 不老泉2階 集会室にて
オープンスタジオ12月10日(土)〜18日(日) 井上デンキセンター地下およびplatform05にて
主催NPO法人 BEPPU PROJECT
助成令和4年度 文化庁 アーティスト・イン・レジデンス活動支援事業

梅沢英樹

1986年群馬県生まれ。東京藝術大学大学院美術研究科修了。環境のなかで知覚する前言語的な感覚や、自然現象の複雑性への関心をもとに、サウンド、写真などを用いた制作をおこなう。近年の主な展示に『タイランド・ビエンナーレ コラート』(2021-22)、『emergencies! 040 液体性の構造』(NTT InterCommunication Center[ICC]、2021) など。ストックホルムの国立電子音楽研究所EMSでの滞在制作や、『リュック・フェラーリ国際コンクール プレスク・リヤン賞』(フランス)、『Tokyo Frontline Photo Award 2018 グランプリ』など受賞多数。 

 

アニ・レイシー

1983年アメリカ生まれ、イギリスのバース市在住。歴史、哲学、美術を専攻。農村や労働者階級のコミュニティで、徒弟制度によって伝統的に受け継がれてきた陶芸の手法に関心があり、移民や植民地主義が各地域の陶芸に及ぼした影響を主なテーマとして作品を制作。アーティストとして移住と記憶の交差点で活動し、陶芸、映像、写真などで作品を発表している。視覚文化、言語、永続性、移住、記憶、労働をめぐる問題を、あらゆる側面から探求しているアーティスト。