【コンセプト】
私は「限りなく、女の子である」と断言できない。
多分、断言できる人の方が少ないのではないかと思う。だけど水玉模様のピンクのメイド服を着ているとき、無理やりひっぱられて、安全バーなしにジェットコースターに乗せられてるような感覚になる。抗えないのだ。
正直言うと、私は前回の個展で気力と体力を使い果たした。そして何より今自分の姿を見ることが心底気持ちが悪い。
嫌々言うと、この感覚はみずみずしい。
私の今の行動速度はおばあちゃんがよく乗ってるシニアカーぐらい。
止まる、止まらない、止まれない、あぁ、止まる!!!
この速度を私へ伝達しているのは紛れもなく女の子。形がある女の子。私の中の脊髄 (せきずい) だ。私はこの女の子が自分で動いて自立してくれることを願ってる。
だから私は、いろんな方法で女の子の初動を再現しようと思う。だからねぇ、ほら、女の子が好きなハンバーグを作るとか。
【展覧会概要】
インスタレーション、映像を展示。
映像は過去に撮ったものと最近撮ったものをコラージュしたもの。
販売もおこないました。