1998年カンボジア生まれ。プノンペンを拠点に活動。建築家、写真家、アーティストとして活動する。内省や自身の経験を通じて、社会の構造や規範を探求する作品を制作する。急速に発展するプノンペンの建築、歴史、文化的価値に満ちた環境から作品の発想を得ている。近年はアートと自然の関係性に関心を持ち、鑑賞者とのインタラクティブな場を創出する作品も制作している。アートや想像力が多くの人々に思考を促し、異なる視点から物事を再考する力を持つと信じて活動している。
Web: https://ccva.art/artists/mao-sovanchandy
手嶋勇気 Tejima Yuki (日本/Japan)
滞在期間:2024年10月26日(土)~12月21日(金)〈57日間〉
1989年北海道生まれ。画家。写実絵画の技法研究と制作を経て、即興的でドローイングのような絵画を制作する。現在は土地の歴史的な文脈や文化的な文脈に自身が接続される試みとして「風景」を主な題材として描く。主な展覧会に『ハイライト+リレーションズ[ゲストアーティスト:手嶋勇気]』(広島市現代美術館、2024年)、『VOCA展 2022 現代美術の展望─新しい平面の作家たち』(上野の森美術館、2022年)、『個展:ひろしまスケッチ vol.2』(EUREKA、福岡、2022年) など。ディレクションに『原民喜 -かすかにうずく星-』(ギャラリー交差611、広島、2018年)。『sanwacompany Art Award / Art in The House 2021』グランプリ受賞。
Web: https://www.tejimayuki.com
ファンディ・リザルディ Vandy Rizaldi (インドネシア/Indonesia)
滞在期間:2024年11月1日(金)~12月20日(金)〈50日間〉
1990年インドネシア生まれ。ジョグジャカルタを拠点に活動。サウンド、写真、映像、ダンスなど多様な表現を用いた表現活動をおこなう。異なる分野との共同を通じ多様性を見出す作品は、即興性やユーモアが重要な役割を果たす。何気ない瞬間や、人々の寛容さから発想を得て、周囲の小さな変化に深く耳を傾け作品を制作。アートコレクティブ『MES 56』や『Yayasan Tonjo Foundation』のメンバーとして『ドクメンタ15』(ドイツ・カッセル、2022年) に参加。また音響生態学を推進するプロジェクト『Radio Isolasido』にも携わる。数々のプロジェクトを企画するとともに、『Indonesia’s National Culture Week』や『Jakarta International Photo Festival』などで作品を発表。『Photobook Dummy Award』受賞。
Web: https://about.me/vndrizaldi
■関連イベント
オープンスタジオ
アーティストの制作現場を公開するオープンスタジオを開催。
日 時:2024年12月13日(金)〜15日(日) 13:00〜17:00
会 場:BEP.Lab (別府市北浜1-2-28 草本ビル2階・3階)
料 金:無料、予約不要
スタジオツアー
アーティストと本企画担当者が、各スタジオを案内した。
日 時:2024年12月14日(土)、15日(日) 15:00〜16:00
会 場:BEP.Lab
国内各地でアーティスト・イン・レジデンス (AIR) が実施されていますが、アーティストの選定方法や滞在期間、支援内容など、そのやり方は多様です。普段は別の土地で生活・活動しているアーティストと一時的とはいえある時間と場を共にすることは、社会やわたしたち、そしてアーティスト自身にどのようなことをもたらすのでしょうか。別府の状況も踏まえながら、ゲストはもちろん、会場にお越しいただいたみなさんともAIRの可能性を探るトークイベントを開催しました。
TALK1
信州アーツカウンシルの野村政之さんをゲストに迎え開催。野村さんの実践をもとに、地域のなかでAIRが持ち得る役割について考えた。
ゲスト:野村政之 (信州アーツカウンシル コーディネーター)
進 行:家入健生 (BEPPU PROJECT ディレクター)
日 時:2024年12月1日(日) 15:00〜16:30
会 場:BEPPU STUDIO 01 (別府市楠町14-2 財前ビル1階)
料 金:無料
野村政之 (信州アーツカウンシル ゼネラルコーディネーター)
1978年長野県生まれ。舞台芸術の企画・制作やドラマトゥルクとして創作現場に、コーディネーターなどとして公的芸術文化支援に並行して携わる。長野県内の公共ホール、東京の小劇場での活動、アーツカウンシル東京アーツアカデミー調査員、沖縄アーツカウンシルプログラムオフィサー、長野県県民文化部文化政策課文化振興コーディネーターなどを経て、2022年4月より現職。(一社) 全国小劇場ネットワーク代表理事、NPO法人舞台芸術制作者オープンネットワーク (ON-PAM) 理事。
国内外で活躍するキュレーターの服部浩之さんをゲストに迎え開催。これまで服部さんが携わってきたAIRや展覧会を紹介してもらい、別府での取組も踏まえ、「協働/共同性」や「柔軟性」を糸口にAIRの可能性を考えた。
ゲスト:服部浩之 (キュレーター|東京藝術大学大学院 准教授、国際芸術センター青森 館長)
進 行:家入健生 (BEPPU PROJECT ディレクター)
日 時:2024年12月14日(土) 17:30〜19:00
会 場:不老泉 2階 集会室 (別府市中央町7-16)
料 金:無料
服部浩之 (キュレーター|東京藝術大学大学院 准教授、国際芸術センター青森 館長)
早稲田大学大学院修了 (建築学)。国際芸術センター青森などで約10年間アーティスト・イン・レジデンスに従事。フリーランスを経て、秋田公立美術大学などで芸術教育に携わる。公共性・コモンズ・横断性をキーワードにさまざまな表現者との協働を軸にしたプロジェクトを展開。近年の活動に第58回ヴェネチア・ビエンナーレ国際美術展 日本館展示『Cosmo-Eggs|宇宙の卵』(2019年)、『200年をたがやす』(2021年、秋田市文化創造館)、アートサイト名古屋城『想像の復元』(2023年) など。
招聘アーティストの手嶋勇気と一緒に大きな絵を描くワークショップを開催した。
日 時:11月29日(金)、11月30日(土)、12月6日(金)、12月7日(土)
各日とも 13:00〜17:00
会 場:BEP.Lab
■アーカイブ
滞在中の活動の記録や、オープンスタジオなどの各種イベントのようす、トークイベントゲストの寄稿などを掲載したアーカイブを制作した。
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