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藤井 光 個展『終戦の日 / WAR IS OVER』

業概要

『福岡・大分デスティネーションキャンペーン』の開催と合わせ企画された『Oita Cultural Expo! '24』(主催:大分県)の一環として、藤井 光の個展『終戦の日 / WAR IS OVER』を開催。

『Oita Cultural Expo! '24』
公式Webサイト https://www.oita-cultural-expo.com
公式SNS https://www.instagram.com/oitacexpo24

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戦時中、軍事都市として発展した歴史を持つ佐伯市には、今なお当時の遺構が多く残されています。そのひとつである「丹賀砲台園地」では、1942年1月11日に発生した爆発事故の傷跡を今に伝えています。その地下弾薬庫を会場として、美術家・映像作家の藤井 光による新作映像作品の展覧会を実施。1人ひとりが異なる感情で迎えた79年前の終戦の日。その日、言葉にならない感情が込みあげたであろう人々の姿を佐伯市民が演じた映像作品、《終戦の日 / WAR IS OVER》を展示します。佐伯市から世界の平和を願い、本展を開催します。

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〈アーティストステートメント〉

「終戦の日」と呼ばれることになった1945年8月15日、日本では多くの人々が涙を流したという記録が残っています。言葉では語り尽くせない感情を抱きしめて当時の人々は新しい時代を築いてきましたが、それから79年後の今日も、海の向こうでは容赦なき戦争が世界各地で起きています。人類の長い歴史は未だ「終戦の日」を知りません。この作品は、何世代にもわたって疼き続ける戦争の記憶と第二次世界大戦以降も継続されてきた今日に連なる戦争を時空を超えて想像できるかを試みるものです。人間はいつの日か「終戦の日」を創造できるのか、かつて日本軍が使用した弾薬庫の中から問い直そうとするものです。しかし、そこには絶望と狂気しかないのかもしれません。待ち構えている希望はどこにもないのかもしれません。本作品を光りのない闇のなかに生きる人々に捧げます。

藤井 光

会期2024年4月13日 (土) 〜 6月16日 (日)
9:30〜16:30(最終入館16:00)休み=火・水
会場丹賀砲台園地地下弾薬庫(大分県佐伯市鶴見大字丹賀浦577)
料金無料(ただし施設入館料として大人200円、小中学生100円)
作家藤井 光
主催大分県
企画Yamaide Art Office株式会社
制作特定非営利活動法人BEPPU PROJECT
協力 佐伯市、一般財団法人 観光まちづくり佐伯、砲台を守る会、森川寿子(多文化共生マネージャー)、佐伯こどもミュージカル

〈藤井 光 プロフィール 〉

1976年生まれ。パリ第8大学美学・芸術第三博士課程DEA修了。演技のプロではない一般の人たちと歴史的事象を再演する「リエナクトメント」の手法を用いるほか、参加者による活発な意見交換を促す議論の場を作り出すなど、過去と現代を創造的につなぎ、歴史や社会の不可視な領域を構造的に批評するその作品群は国内外の美術館・芸術祭で紹介されている。

『日産アートアワード2017』グランプリ、『Tokyo Contemporary Art Award 2020–2022』を受賞。第10回アジア・パシフィック・トリエンナーレ (クイーンズランド州立近代美術館、2021年)、個展『特別企画 藤井光 爆撃の記録』 (原爆の図丸木美術館、埼玉、2021)、『3.11 とアーティスト:10 年目の想像』 (水戸芸術館現代美術ギャラリー、2021) ほか、国内外の展覧会に多数参加。

https://www.hikarufujii.com

 

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『Oita Cultural Expo! '24』では、本作品の鑑賞を含むカルチャーツアーも実施!
 
『藤井 光の新作鑑賞と「海」の誕生を感じる旅』(日帰りバスツアー)
“浦”とともに生きる人々が手がける特別なブイヤベースをご賞味あれ

 

およそ400年前から伝わる“佐伯の殿様浦で持つ、浦の恵みは山で持つ”という言葉から、豊かな浦を100年後まで残すための観光プロジェクト「浦100」が始動している佐伯市。今回のツアーテーマは「海」の誕生。リアス海岸が広がる佐伯市鶴見地区を巡り、藤井 光の新作《終戦の日(英題:WAR IS OVER)》の鑑賞や、浦に生きる人々との対話、特製ブイヤベースをいただくことなどをとおして「海」と人々の関係性を見出します。塩分を含んだ「涙」が極限まで溢れ、やがて「海」を生み出したかのような、この地の新たな神話創造を想起させるアートツアーです。

 

[開催日]

4月14日(日)、5月5日(日)、5月19日(日)、6月8日(土) 合計4回
全て11:00〜16:00

 

[料 金]

6,000円(昼食代含む)

 

[集合場所]

大分駅 / 佐伯駅
※詳しい行程は販売サイトをご覧ください

 

▼カルチャーツアーへのお申し込みはこちらから

https://unalabs.jp/tourism/jose01

 

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『Oita Cultural Expo! '24』についてのお問い合わせ

 

 

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写真(2〜3枚目)
撮影:久保貴史