清島アパートは、アーティスト・クリエイター個人の成長の場として、利用者同士が切磋琢磨する場です。
このアパートから多くの優れたアーティスト・クリエイターを輩出する場となることを目指しています。(清島アパートホームページ:http://beppuproject.com/kiyoshima)
1年間滞在することができる長期滞在プログラムと、30〜90日間滞在することができる短期滞在プログラムの利用者を募集しています。
長期滞在プログラム
利用期間:1年間
使用料:月額10,000円 (電気代は使用量に応じて請求)
募集期間:毎年1月〜2月にかけて1ヶ月間公募をおこないます。その後書類と面接による審査をおこない、3月ごろに入居者を発表しています。
短期滞在プログラム ショートレジデンス
清島アパートをより幅広い活動の場として発展させるため、2023年より30日から90日間の短期滞在も受け入れ始めました。
利用期間:30日〜90日間期間から最短で1期、最長で連続する3期を申請することが可能
使用料:1日1,000円
募集期間:年間の利用者を前期と後期に分け、それぞれ公募をおこないます。前期は1月ごろ、後期は5月ごろに募集内容を発表する予定です。
申請後、書類による審査とオンラインでの面談をおこないます。
※なお、すでに2023年度の利用者募集は終了いたしました
外観
YouTube「これが清島アパートだ!」(2015年動画)
清島アパートのこれまで
「混浴温泉世界」開催時の様子
別府現代芸術フェスティバル2009「混浴温泉世界」のプログラムの1つとして、清島アパートと近所のステージ付きの公園を会場に「わくわく混浴アパートメント」を開催しました。日本中から集まった様々なジャンルの若手アーティストによる滞在制作・展示を中心に、大分県内の美術部や文化サークルの催しなども同じ場所で行われました。 フェスティバル会期中も、参加クリエイター(アパートの住人)は募集されつづけ、アパートには次々にいろいろな人が出入りし、作品が展示、蓄積され、日々賑やかに様変わりしていきます。ここにしかない、予測不能な「わくわく」が「混浴する」アパートとして、地域住民のリピーターで賑わいました。 参加クリエイターは最終的に計132組、来場者数5801 名にのぼり、最終日は1日で535名を記録。
そしてこの参加クリエイターの中から清島アパートに引っ越す者が現れ、フェスティバル終了後も清島アパートはつづくことになります。
◯継続的な居住・アトリエ空間としての「清島アパート」へ
その後、NPO法人BEPPU PROJECTがアーティストの活動支援の一環として、居住/アトリエとしての使用を前提に、引き続き運営維持することになりました。8組を定員として、年度替わりに新規・継続入居希望者を全国に公募し、1年契約の入居制度が設けられました。
クリエイターが長期居住していることで、より日常的に清島アパートならではのイベントや展示が行われるようになっていきました。
◯清島オープンアパート2012
2度目の別府現代芸術フェスティバル2012「混浴温泉世界」では、同時開催のベップ・アート・マンス2012参加プログラムとして、住人が企画者となり「清島オープンアパート2012」を開催しました。清島アパートを会場に、住人による作品展示やイベントを中心として、ゲストを招いてのパフォーマンスイベントやトークイベント、ワークショップ等をフェスティバルならではの突発的なものも含めて随時開催していき、盛り上がりを見せました。
蛭子未央×パティスリー夢の樹によるコラボレーションクッキー@「ART MEETS BEPPU」2013年
清島アパート2015記録集(SELECT BEPPUにて販売中:https://selectbeppu.thebase.in/items/8930347)
小野峰靖@「ジ温泉カタログ写真展」2017年、長泉寺薬師湯
毎週土曜日に制作のようすや作品を公開する「清島オープンアパート」を始め、それぞれの活動を紹介するイベント「こんにちは、清島アパートです。」、連続トークイベント「アクセスストーリー」、ベップ・アート・マンス参加プログラム「清島オープンアパート」など、清島アパートでの活動をみなさんに広く知ってもらえるようイベントを多数企画しました。また、別府の商店街にあるお店とアーティストがコラボレーションした「ART MEETS BEPPU」にも参加し、積極的に地域と関わっていきました。同時に、大分県内の商業施設でワークショップやPRを行い、別府市外にも少しずつ活動の幅を広げています。
清島アパートのこれから
近年別府市は、2009年以降継続開催している国際芸術祭やベップ・アート・マンスを始めとしたアートイベントを通じて、市内外で「アートのまち」としての認知度が高まってきています。また、別府市の総合計画に①「別府発の芸術家育成」、②「アートが溢れるまちづくり」の推進が掲げられています。さらに、大分県では2018年の国民文化祭を皮切りに、2019年のラグビーワールドカップ、2020年の東京五輪文化プログラムと、文化に関する大きなプログラムの開催を控えています。県全体で文化事業に対しての機運が高まっている今、アーティスト・クリエイターの活動拠点である清島アパートは芸術文化の発信地としてますます期待されています。
清島アパートは、これまで以上に利用者と運営者であるNPO法人 BEPPU PROJECT、そして地域の方々が交流、連携、触発し合いながら、より活力をもったアーティスト・クリエーターの居住制作スペースとして活動していきます。また、居住、制作、発表の場としてはもちろん、日常生活の中での芸術の可能性を探る場となることを目指します。