
KASHIMA 2025 BEPPU ARTIST IN RESIDENCE
アーティスト・イン・レジデンス『KASHIMA』は、2008年より継続的に実施し、これまでに19カ国・地域より50組を超えるアーティストを招聘してきました。近年は作品を完成させることよりも、滞在中に育む関係性や、知見・体験こそが大切であるという考えから、制作現場を公開するオープンスタジオを実施しています。別府での滞在が、アーティストにとってこれからの長いキャリアにおける重要な契機となることを願っています。
今年度は、台湾、ベトナム、日本より3名のアーティストを招聘します。滞在中は別府のリサーチをもとに制作するほか、トークイベントや成果発表となるオープンスタジオなどをおこないます。また、各地でアーティスト・イン・レジデンスを実施しているゲストを招聘し、シンポジウムも開催しますので、乞うご期待!!
招聘アーティスト
エスター・イーチュン・リン Esther Yi-Chun Lin
(台湾/Taiwan)
滞在期間:2026年1月23日~3月20日

Photo by 黃煌智; image composition by 林怡君
1990年生まれ。台北を拠点に活動する現代美術アーティスト。2016年、ロンドン大学ゴールドスミス校にて美術の修士課程 (MFA) を修了。オブジェクト、テキスト、イメージといった多様なメディアを交錯させながら物語を紡ぐ手法を得意とし、現代社会の日常に潜む「移行の瞬間」をとらえようとしている。その実践は、アイデンティティや価値がどのように変化し、流動していくのかを探る試みでもある。また、彼女の関心領域は、記憶の生成や不在のアーカイブの再演、時間のあり方をめぐる政治性、そして既存とは異なるシステムの可能性にまで広がっている。これまでハバナ、ソウル、ヴェネツィア、グダニスク、ケルン、東京、ロサンゼルス、ロンドン、バンコク、ジャカルタ、メキシコシティ、沖縄など、国内外の多くの展覧会やプログラムに参加。主なグループ展に『2023 台湾国際ビデオアート展』(台北)、『ジム・トンプソン・アートセンター』(バンコク、2023)、『メディエーション・ビエンナーレ』(2022)、『アジアン・アート・ビエンナーレ 2021 サテライト展』、『ウランバートル国際メディアアートフェスティバル』、国立台湾美術館 (台中)、台北市立美術館などがある。また、台北の『TheCube 7F』や『Solid Art』、ロサンゼルスの『18th Street Arts Center』などで個展を開催。


左:《Burning Stones: Hot Archive》2021, Installation view at Solid Art, Taipei, TW. photo by 朱淇宏
右:《Burning Stones》2021. Installation view at Solid Art, TW photo by 朱淇宏
スアン・ハ Xuân-Hạ
(ベトナム/Vietnam)
滞在期間:2026年1月23日~3月20日

Photo by Nguyen Hoang Anh
アーティスト、プロデューサー、オーガナイザーとして活動するアートワーカー。地域社会と密接に関わる実践に力を注いでいる。近年のリサーチでは、戦後における生態環境の変化や、植物の移動がもたらす社会的影響を探究している。映像やインスタレーション、コンセプチュアルな表現を横断しながら、個人的な想像を視覚的な物語として再構築し、アイデンティティや帰属意識、文化の脆弱性について思索を重ねている。また、アーティストとしての活動にとどまらず、ベトナムにおける地域のアートコミュニティを育み、そのネットワークを広げる役割も担っている。ホーチミンで『Chaos downtown Cháo』(2015~2019)を共同設立、近年ではダナンにて『A Sông』(2019~) の創設者兼アーティスティック・ディレクターを務める。オーストラリア・カウンシル・フォー・ジ・アーツによる『International Future Leaders Program 2022-23』に選出され、2024年にはプリンス・クラウス基金の『CAREC: Cultural & Artistic Responses to the Environmental Crisis』においてフェローズ賞を受賞。作品はM+美術館 (香港)、シュヴルス美術館 (ベルリン)、シンガポール国立美術館、インドネシア国立覚醒博物館など、ドイツ、日本、ベトナムを含む様々な美術館・アートスペースで発表されている。


左:《No Star Where》2024 Photo by Matthias Ritzmann
右:《The White Sand》2020 Photo by Bao Huyn
森﨑 澪 MORISAKI Mio
(日本/Japan)
滞在期間:2026年1月23日~3月20日

1999年大分県生まれ。佐賀大学院地域デザイン研究科在籍。これまで、変わりゆくものや失われていくものに触れながら、自身の存在のあり方を探る作品を制作してきた。風船や水、日記など身近な素材を通じて、記憶や身体に残る小さな声をすくい上げ、他者との関わりの中で揺らぎ続ける「わたし」を静かに見つめ直すことを試みている。制作は、自分自身をほどき認めていく営みであると同時に、他者や社会との関係を映し出す場でもある。近年は、滞在先での暮らしや出来事を手がかりに、普段は意識されない感情や記憶が立ち上がる瞬間に耳を澄ませ、自分の文脈と土地や社会とを接続する表現を探っている。主な展覧会に『ザ・9』(旧枝梅酒造、佐賀、2024)、福島県葛尾村AIR成果展 (葛尾村復興交流館、福島、2024) がある。


左:《軽やかに沈ませる》福島県葛尾村AIR成果展
右:《たくさんのたったひとりの私》佐賀大学卒業制作
制作スタジオ
BEPPU STUDIO 02
アーティスト・クリエイターの別府市での活動を支援するため、空き物件をアトリエ兼ギャラリーとして改修したスタジオです。本スタジオを3名のアーティストが共同で使用し、制作活動をおこないます。
滞在中のプログラム
HAJIMARI Beppu ARTIST BAR
KASHIMA 2025 アーティストトーク
招聘アーティスト3名が、これまでの自身の活動や別府での制作構想など語るトークイベントを開催します。会場となる『HAJIMARI LOUNGE』では、おいしいドリンクやフードもございます。アーティストが一堂に会する場で、多くのみなさんと交流できたらうれしいです!!
※逐次通訳あり
ホスト:エスター・イーチュン・リン、スアン・ハ、森﨑 澪
進 行:家入健生 (BEPPU PROJECT ディレクター)
日 時:2026年1月30日(金) 18:00~21:30 (L.O.21:00)
18:00~ オープン/Bar Time
19:00~20:30 トーク
20:30~21:30 Bar Time
場 所:HAJIMARI LOUNGE (別府市千代町5ー1 HAJIMARI Beppu1階)
参加料:1オーダー (予約不要)
オープンスタジオ
アーティストの制作現場を公開するオープンスタジオを開催します。別府での滞在で何を感じ、どのようなことを考えたのかを、作品・スケッチ・資料や、アーティスト本人による解説、対話を通して体験できる機会です。
日 時:2026年3月7日(土)、8(日)、14(土)、15(日) 13:00 ~ 17:00
場 所:BEPPU STUDIO02(別府市秋葉町7-33 べっぷかんこうかい1階)
料 金:無料、予約不要
※会場は追加される可能性があります。最新情報はWebサイトをご覧ください
【Web】https://www.beppuproject.com/news/5596
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同時開催 別府市内では同時期にさまざまな展覧会が開偏中!!
中堅アーティストによるアーティスト・イン・レジデンス
『transition 2』オープンスタジオ
2名のアーティストが約90日間別府に滞在し、制作活動をおこないました。
その成果発表として制作現場を公開するオープンアトリエを開催します。
日 時:2026年3月7日(土)、8(日)、14(土)、15(日) 13:00 ~ 17:00
場 所:三宅 感 BEPPU STUDIO 01(別府市楠町14-2 財前ビル1階)
岩根 愛 BEPPU STUDIO 03(別府市松原町10-24 マンション 一番1階)
料 金:無料、予約不要
※会場は追加される可能性があります。最新情報はWebサイトをご覧ください
「第4回 AIR NETWORK MEETING 九州大会 ~芸術と移住~」
AIR NETWORK JAPANとの共催で開催。アーティストに制作環境を提供するアーティスト・イン・レジデンス (AIR)は、「移住促進」でも注目されるようになってきました。BEPPU PROJECTでは、別府市と協働し、アーティスト・クリエイターの本市への移住定住促進に関する各事棠を展開しており、 AIRは本取組みにおける中核事業の1つとして位置付けられています。
芸術家の「仮住まい」をベースとしたAIRが、生活の拠点を移す「移住」に対しどのような効果を生むのか。またアーティストが地域にいることで、社会やわたしたちの生活に何をもたらすのか。アーティスト自身の生活や制作にはどのような変化が起きるのか。そして、そこで生まれる多様な場や交流は、いったい何を創出するのか。
本大会では、国内各地のAIR実践者を招いてこれらの可能性について議論します。さらに、ネットワーク組織のあり方や運営者向けの研究会なども実施します。
日 時:2026年3月14日(土)、15日(日)
場 所:HAJIMARI LOUNGE(別府市千代町5-1 HAJIMARI Beppu1階)、
レンガホール2階 多目的ホール(別府市末広町1番3号)
形 式:対面 及び オンライン
料 金:有料
※要予約、先着順
※詳細情報はWebサイトをご覧ください
【Web】https://www.beppuproject.com/news/5643
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ディレクター:家入健生 (BEPPU PROJECT)
コーディネーター:安藤行宥 (BEPPU PROJECT)、泊 麻未 (LOCAL ART PROJECT)
主 催:NPO法人 BEPPU PROJECT
助 成:令和7年度 文化庁 アーティスト・イン・レジデンス型地域協働支援事業
〈本件に関するお問い合わせ先〉
NPO法人 BEPPU PROJECT (担当:家入・安藤)
住所:〒874-0933 大分県別府市野口元町2-35 菅建材ビル2階
E-Mail:info@beppuproject.com/Tel:0977-22-3560/Fax:0977-75-7012

