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KASHIMA 2025 BEPPU ARTIST IN RESIDENCE

BEPPU PROJECT | 2025.11.6

アーティスト・イン・レジデンス『KASHIMA』は、2008年より継続的に実施し、これまでに19カ国・地域より50組を超えるアーティストを招聘してきました。近年は作品を完成させることよりも、滞在中に育む関係性や、知見・体験こそが大切であるという考えから、制作現場を公開するオープンスタジオを実施しています。別府での滞在が、アーティストにとってこれからの長いキャリアにおける重要な契機となることを願っています。

今年度は、台湾、ベトナム、日本より3名のアーティストを招聘します。滞在中は別府のリサーチをもとに制作するほか、トークイベントや成果発表となるオープンスタジオなどをおこないます。また、各地でアーティスト・イン・レジデンスを実施しているゲストを招聘し、シンポジウムも開催しますので、乞うご期待!!

 

招聘アーティスト

エスター・イーチュン・リン Esther Yi-Chun Lin

(台湾/Taiwan)

滞在期間:2026年1月23日~3月20日

Photo by 黃煌智; image composition by 林怡君

 

1990年生まれ。台北を拠点に活動する現代美術アーティスト。2016年、ロンドン大学ゴールドスミス校にて美術の修士課程 (MFA) を修了。オブジェクト、テキスト、イメージといった多様なメディアを交錯させながら物語を紡ぐ手法を得意とし、現代社会の日常に潜む「移行の瞬間」をとらえようとしている。その実践は、アイデンティティや価値がどのように変化し、流動していくのかを探る試みでもある。また、彼女の関心領域は、記憶の生成や不在のアーカイブの再演、時間のあり方をめぐる政治性、そして既存とは異なるシステムの可能性にまで広がっている。これまでハバナ、ソウル、ヴェネツィア、グダニスク、ケルン、東京、ロサンゼルス、ロンドン、バンコク、ジャカルタ、メキシコシティ、沖縄など、国内外の多くの展覧会やプログラムに参加。主なグループ展に『2023 台湾国際ビデオアート展』(台北)、『ジム・トンプソン・アートセンター』(バンコク、2023)、『メディエーション・ビエンナーレ』(2022)、『アジアン・アート・ビエンナーレ 2021 サテライト展』、『ウランバートル国際メディアアートフェスティバル』、国立台湾美術館 (台中)、台北市立美術館などがある。また、台北の『TheCube 7F』や『Solid Art』、ロサンゼルスの『18th Street Arts Center』などで個展を開催。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

左:《Burning Stones: Hot Archive》2021, Installation view at Solid Art, Taipei, TW. photo by 朱淇宏

右:《Burning Stones》2021. Installation view at Solid Art, TW photo by 朱淇宏

 

スアン・ハ Xuân-H

(ベトナム/Vietnam)

滞在期間:2026年1月23日~3月20日

Photo by Nguyen Hoang Anh

 

アーティスト、プロデューサー、オーガナイザーとして活動するアートワーカー。地域社会と密接に関わる実践に力を注いでいる。近年のリサーチでは、戦後における生態環境の変化や、植物の移動がもたらす社会的影響を探究している。映像やインスタレーション、コンセプチュアルな表現を横断しながら、個人的な想像を視覚的な物語として再構築し、アイデンティティや帰属意識、文化の脆弱性について思索を重ねている。また、アーティストとしての活動にとどまらず、ベトナムにおける地域のアートコミュニティを育み、そのネットワークを広げる役割も担っている。ホーチミンで『Chaos downtown Cháo』(2015~2019)を共同設立、近年ではダナンにて『A Sông』(2019~) の創設者兼アーティスティック・ディレクターを務める。オーストラリア・カウンシル・フォー・ジ・アーツによる『International Future Leaders Program 2022-23』に選出され、2024年にはプリンス・クラウス基金の『CAREC: Cultural & Artistic Responses to the Environmental Crisis』においてフェローズ賞を受賞。作品はM+美術館 (香港)、シュヴルス美術館 (ベルリン)、シンガポール国立美術館、インドネシア国立覚醒博物館など、ドイツ、日本、ベトナムを含む様々な美術館・アートスペースで発表されている。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

左:《No Star Where》2024 Photo by Matthias Ritzmann

右:《The White Sand》2020 Photo by Bao Huyn

 

森﨑 澪 MORISAKI Mio  

(日本/Japan)

滞在期間:2026年1月23日~3月20日

 

1999年大分県生まれ。佐賀大学院地域デザイン研究科在籍。これまで、変わりゆくものや失われていくものに触れながら、自身の存在のあり方を探る作品を制作してきた。風船や水、日記など身近な素材を通じて、記憶や身体に残る小さな声をすくい上げ、他者との関わりの中で揺らぎ続ける「わたし」を静かに見つめ直すことを試みている。制作は、自分自身をほどき認めていく営みであると同時に、他者や社会との関係を映し出す場でもある。近年は、滞在先での暮らしや出来事を手がかりに、普段は意識されない感情や記憶が立ち上がる瞬間に耳を澄ませ、自分の文脈と土地や社会とを接続する表現を探っている。主な展覧会に『ザ・9』(旧枝梅酒造、佐賀、2024)、福島県葛尾村AIR成果展 (葛尾村復興交流館、福島、2024) がある。

 

左:《軽やかに沈ませる》福島県葛尾村AIR成果展

右:《たくさんのたったひとりの私》佐賀大学卒業制作

 

 

制作スタジオ

BEPPU STUDIO 02

アーティスト・クリエイターの別府市での活動を支援するため、空き物件をアトリエ兼ギャラリーとして改修したスタジオです。本スタジオを3名のアーティストが共同で使用し、制作活動をおこないます。

BEPPU STUDIO 02の詳細はこちら

 

 

滞在中のプログラム

HAJIMARI Beppu ARTIST BAR

KASHIMA 2025 アーティストトーク 

招聘アーティスト3名が、これまでの自身の活動や別府での制作構想など語るトークイベントを開催します。会場となる『HAJIMARI LOUNGE』では、おいしいドリンクやフードもございます。アーティストが一堂に会する場で、多くのみなさんと交流できたらうれしいです!!

※逐次通訳あり

ホスト:エスター・イーチュン・リン、スアン・ハ、森﨑 澪

進 行:家入健生 (BEPPU PROJECT ディレクター)

日 時:2026年1月30日(金) 18:00~21:30 (L.O.21:00)

    18:00~    オープン/Bar Time

    19:00~20:30 トーク

    20:30~21:30 Bar Time

場 所:HAJIMARI LOUNGE (別府市千代町5ー1 HAJIMARI Beppu1階)

参加料:1オーダー (予約不要)

 
HAJIMARI Beppu1階の『HAJIMARI LOUNGE』にて、特別な金曜日の夜にだけオープンする、アーティストがホストを務めるバータイム。トークやパフォーマンスなどアーティストにより様々な表現方法にて来訪者を迎えてくれ、作品や活動についてアーティストから直接気軽に話を聞くことができます。

 

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ディレクター:家入健生 (BEPPU PROJECT)

コーディネーター:安藤行宥 (BEPPU PROJECT)、泊 麻未 (LOCAL ART PROJECT)

 

主 催:NPO法人 BEPPU PROJECT

助 成:令和7年度 文化庁 アーティスト・イン・レジデンス型地域協働支援事業

 

〈本件に関するお問い合わせ先〉

NPO法人 BEPPU PROJECT (担当:家入・安藤)

住所:〒874-0933 大分県別府市野口元町2-35 菅建材ビル2階

E-Mail:info@beppuproject.com/Tel:0977-22-3560/Fax:0977-75-7012

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