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もうひとつの京都出張

今年の1月からBEPPU PROJECTの代表アシスタントとして働いております、嘉原です。
皆さま、はじめまして。初めてのブログ投稿です。

先週、代表と制作課出版チーム2名と一緒に、京都府綾部市に出張に行ってきました。
目的は、綾部の里山で、「半農半X」という活動を行っている塩見直紀さんという方にお会いし、活動内容について色々とお話を伺うことでした。「半農半X」とは、「持続可能な農ある小さな暮らしをしつつ、天の才(個性や能力、特技など)を社会のために生かし、天職(X)を行う生き方、暮らし方」という意味の言葉です。作家・翻訳家の星川淳氏の著書の中で彼の生き方である「半農半著」という言葉に塩見さんは出会い、「私にとって"著”にあたるものは何か?」と問うなかで、誰もが必ず有する可能性や長所を「X」で表現するという、このコンセプトが生まれたそうです。塩見さんの「X」は、ミッションサポートで個人の「X」を応援、また「里山ねっと・あやべ」のスタッフとして、綾部の可能性や21世紀の生き方、暮らし方としての「里山的生活」を発信されています。

色々なお話を伺った中で、わたしが一番印象に残ったのは、「文化的景観」という仕掛けや視点でした。
綾部には約200の集落あり、塩見さんがアートだと思う「文化的景観」を100ヵ所設置することを目標としているそうで、実際に里山を散策していると、さりげない色々な風景に出会いました。
例えば、これ。


これは、枝マニアの塩見さんが、田畑の中にある建物の前に置いた3本の枝です。この枝の前を通った子どもたちが、「なんやこれ〜」と楽しんでもらえたらいいなと仰っていました。

他にも。。。


これは、木を同じ長さに切って積み重ねたもので、簡単に見えるようでとても難しく、素人ではすぐ崩れてしまうそうです。
また、よーく見ると斜めで境界線が引かれ色が変わっていると思います。これは、木の乾燥によるものらしいのですが、正面から見るとその変化がはっきりと分かります。

そして、こんな感じで里山を散策しました。一番後ろにいるのは代表の山出です。

塩見さんのアテンドのもと、実際に綾部の里山を歩いてみると、塩見さんがひっそりというか、こっそりというか、さりげなく行われている「こと」や、これまでもずっとそこにあったであろう何気ない風景の中に、塩見さんの視点を共有することによって見えてきた綾部の新たな一面に気づくと、自分自身のまなざしに変化が起こるのを体感しました。一緒に回られていた方々の反応を見ていてもそれを感じました。
視点を変えること。そして、視点の変化が起こったことに自身が「気づくこと」によって生まれる「何か」。BEPPU PROJECTの活動にもとても繋がってくるテーマだと思います。
風の通るいいお天気の中、その方法について色々と考えながら、綾部の里山を歩きました。くっきりとした言葉では表現できないけれど、とても大事なことを再確認できた出張でした。

嘉原

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