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大分県立美術館について

大分県立美術館の建築工事設計委託の公募型プロポーザルの手続きが開始されました!
詳細はこちら

全く、選考する立場にはありませんし、建設とは直接関係ないことも含むけれど、思い切ってこのblogで書きます。

大分県全体が多様で特徴的な創造都市の集積地(広域的な創造都市ネットワークの構築)となるために、大分県立美術館を文化創造クラスターのハブとして位置づけてほしいです。
九州を代表する現代美術館であり、大分県が国際的な競争力を持つためのシンボルとして位置づけられるべき。


①来館者イメージ(優先順位順)

1,県外客
2,家族連れ
3,若年層女性
4,美術愛好家や予備軍


②収蔵品について

現在の収蔵品の見直しや処分が必要。これからの美術館は企画展だけではなく、コレクション展で集客できなければいけない。物故作家の高額な収蔵品ではなく、内外の現代美術作家によるパーマネント展示室を核にすべき。


③企画展示室について

現代美術作家が作る作品は、年々大型化し、スケールの大きなインスタレーション展示が行える空間が必要。


④大分市中心市街地との連携

美術館は都市の機能の一部であるし、中心市街地の回遊性を高めていくという点からも、小規模のアートスペースや個性的な飲食店との連携が必要となる。特に、竹町商店街近辺のアート化(作品展示やギャラリースペース運営、小規模アートイベントなど)は必須。早急にアートマネジメントと質の評価が出来、地域との連携を促進させるNPOやマネージャーの育成、誘致が必要。


⑤大分県内他地域との連携

大分県全体での文化創造都市実現のためのネットワークのハブとなる施設を目指すべき。例えば、大分県立美術館が発注し現代美術作家に各地域でのサイトスペシフィック作品の恒常的な設置など。また、県民ギャラリーを活用して県内他地域の文化に関係する展示も行ってほしい。


⑥職員の構成について

学芸課と地域連携を行うセクションの分離。管理は事務局。全体ビジョン実現を担う事務局の存在が何よりも重要。


⑦大分県立美術館設計イメージ

オープンで誰もが入りやすい空間。様々な試みが実践出来る柔軟な環境設計が必要。LED化はもちろん、壁面緑化や屋上の太陽光発電、循環型の地中熱空調など一部の電力の自己発電を行うなど、美術館としてのおもしろさだけではなく、持続可能な建築としてのモデル化が必須。

延べ床面積約25,000平方メートル程度。

間仕切りのないオープンなエントランスで、ロビーコンサートやコンテンポラリーダンス公演、子ども達を対象としたワークショップが実施可能なオープンな空間であってほしい。
ミュージアムショップは、従来型の美術館ショップではなく、アートを中心とするセレクトショップ、県内推薦土産品(のパッケージを変え)販売も必要。


あくまで妄想です。

山出淳也

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