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「混浴温泉世界シンポジウム 2011 市民の創造性を活かした創造都市実現へ向けて」のレポート ①
11月3日~11月6日にかけて開催した「混浴温泉世界シンポジウム 2011」。
5日の基調講演のご報告をします。
11月5日(土) 市民の創造性を活かした創造都市実現へ向けて
この日は文化庁長官や有識者による各地の「創造都市」実現に向けての考えや事例紹介をしていただき、シンポジウムを行いました。
基調講演の前に、まずは別府の紹介ということで、別府市長にご挨拶をいただき、「ベップ・アート・マンス 2011」のプログラム実施者の方々、約20名の方にステージに上がっていただき、ご紹介しました。皆様のイベントをご案内する時間はないので・・・ということで、聴潮閣高橋記念館の高橋鴿子さんが代表して挨拶をし、「映画『ふるさとがえり』を見る会」をPRしました。
その後、近藤誠一文化庁長官より基調講演をしていただきました。
「創造都市:世界の流れと日本の進むべき道」というタイトルのもと、文化芸術の成り立ち(ラスコーの壁画)や、感情の共有やコミュニケーションのひとつであること、また個人に生きる力と幸福を与えうることに触れ、また経済活動における文化芸術の効果や役割など、文化・芸術の歴史的、社会的、経済的な位置づけを大きな流れを話されました。また、自然に寄り添い、あいまいさを受容する日本の文化の特徴を伝えました。
3月11日の大震災も含め、現在の日本は「空白の20年」と言われるように停滞した社会情勢の中、成長していかなければならない状況ですが、「ものやお金での幸福」より「心の豊かさ」を多くの人が求めている今、経済成長ばかりを望む社会を変容しなければならない、地域や歴史や社会に基づいた文化芸術を資源として捉え長期的な成長や復興を考えなければならないことを指摘されました。
「創造都市」を文化庁が勧めているのは、都市という単位であれば、個人との結びつきが強いこと、柔軟性があること、地域の歴史を活かすことができるためであり、また「創造都市」を作るためには、リーダーシップと、市民の理解や協力、寛容性が必要であることを挙げました。別府はそれらの要素が揃っているともおっしゃってくださいました。
未曾有な震災と経済不況で困窮している時代ですが、いまの時代だからこそ、日本が率先して新しい活動を行わなければならないとおっしゃっていました。
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