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2月19日のできごと。写真展・授賞式・「国東半島芸術会議」まで。

2012年2月19日(日) くにさき総合文化センター(アストくにさき)玄関前、午前8:30。
いよいよ始まるんだという気持ちと一緒にアストくにさきの中に入って行きました。

9:00 「わたしのとっておき 国東半島写真展」がスタート!
本写真展は、「わたしのとっておき 国東半島フォトコンテスト」にご応募いただいた全606作品の写真とコメントを全て展示しています。
1点1点じっくりご鑑賞いただいている方が多かったのが印象的でした。
また、この木の棚は、スタッフの小川の手づくりです!
何度もこの会場を訪れて、仮設置を繰り返し、この場所にぴったりの棚を作成しました。

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             「わたしのとっておき 国東半島写真展」の展示風景
午前中、ゲスト全員がアストくにさきにご到着され、打合せ、会場セッティングなど、徐々に会場の雰囲気もほくほくと暖まっていきました。

そして、13:00「わたしのとっておき 国東半島フォトコンテスト授賞式」スタート!
会場には、受賞者のご家族だけでなく、一般のお客さまもお見えになられていて、和やかな雰囲気でした。
6名の受賞者のうち、5名の方がご出席くださいました(1名の方は、ご都合の関係でご欠席)。
オーディエンス賞、キヤノン賞、準グランプリ、グランプリの順に賞状と目録が授与されました。
続いて受賞者の皆さまからも、受賞のコメントをいただきました。
それらは、写真を撮影された時の風景がじんわり浮かんでくるもので、とても温かい気持ちになりました。
キヤノン賞をご選考いただきました、大分キヤノン株式会社川崎隆治さま、グランプリ、準グランプリのをご選考いただきました、鈴木るみこさま、中川正子さまからも各作品について講評をいただきました。
最後に鈴木さま、中川さまからフォトコンテスト全体の講評もいただきました。

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大分キヤノン株式会社川崎隆治さま

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審査員:鈴木るみこさま

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審査員:中川正子さま

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記念撮影〜!受賞者、審査員、協賛各社、主催者の皆さまと。

会場は終始、とてもアットホームな雰囲気に包まれていました。
受賞者の皆さま、本当におめでとうございます!!
審査員の皆さま、ご協賛いただきました、割烹旅館 海喜荘さま、ヴィラくにさきさま、ペンション野路菊さま、ありがとうございました。

授賞式が終了すると同時に、会場は瞬時に「国東芸術会議」の会場に転換。
13:30開場すると同時に、ご来場者の方々がお入りになってきました。
その頃の写真展会場が、こちら。
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たくさんの方が写真展会場に!!やはり皆さま、1点1点作品をご鑑賞になられていて、それが、なんだかとても嬉しかったです。

そして、いよいよ14:00「国東半島芸術会議」が始まりました。

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定員100名のところ、200名を超える方がお越しくださいました!!!

まずはじめに、石川直樹さまによるスライドレクチャー
DSC_5554.jpg石川さまは、これまでのご自身の活動について映像と写真でご紹介いただきました。上記のプレゼン写真に写っているのは、「パーントゥ・プナハ」宮古島で撮影されたものです。
まるでケベス祭りのケベスのお面のようです。とても似ていて、少しぞくっとしました。

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先日撮影された、成仏寺と天念寺「修正鬼会」の写真をいくつかご紹介いただきました。また撮影し始めたばかりということもあり国東半島の写真は少なめでしたが、今後の石川さまがどんな撮影をされるのだろうか?といったイメージを膨らますことのできるものでした。また、撮影が終わっているであろう今年の秋にでも、改めて「石川直樹の視た国東半島」という形で発表ができればと思うと仰られていました。
是非、企画したいと思っています!非常に楽しみです。


次に、山田創平さまによる国東半島の文献調査発表が行われました。
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山田さまは、「国東半島にまつわる研究」についてを全体的にみていくことによって、各研究は180度異なる意見を述べているけれど、もう少し俯瞰してみていくと、それぞれに「両義性」という共通点があることを指摘されました。
例えば、山について調べていったのに、最終的に行き着いた先が海にまつわるものであったり。
この両義性という視点をもって、国東半島を読み解いていくと、これまで見えてこなかった「国東半島」が見えてくると思います。


続いて、地域住民のご案内で国東半島のよいところや見てもらいたい風景、自慢の場所などを巡り、個人の思い出や記憶を交えながら場について語った記録映像「あたなの大切な場所を教えてください」を上映しました。
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映像のサイズがスクリーンに合わないなどお見苦しい点がありましたが、なんとか無事上映できました。
最後に,関わったBEPPU PROJECTのスタッフ、嘉原、小川、坂本が一言ずつ感想を述べさせていただきました。
嘉原は、ご紹介いただいた場所もとても印象深いものだったが、それ以上に、その場所について語る皆さんの生き生きとした表情がとても強く印象にのこっていることを、小川は歴史的な人物に関係する場所に訪れたときに、過去のことが現在に繋がっているんだと感じたことに感動したことを、そして、坂本は、山深いお堂でもきれいなお花が生けてあったりすることから、誰かが大切に守っていることが感じられ、そういう「想い」を次に繋げていくことが重要だと思った、という感想を述べさせていただきました。

10分間の休憩をはさんで、最後「パネルディスカッション」がはじまりました。

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円形に会場転換がなされ、中心には、国東半島の立体地図が置かれました。その地図には、石川さま、山田さまが訪れた場所、地域住民にご案内いただいた場所にフラッグが立っています。
パネルディスカッションでは、石川さま、山田さまから「国東芸術会議」前半のご感想を一言ずついただき、また地域調査にご参加いただいた地域住民の方からも、今回の地域調査の時のご感想などをいただきました。
石川さま、山田さまから「国東半島というイメージが、塗り替えられていく」というご発言があったのですが、住民の方から直接お話を聞くことは、石川さま、山田さまにとっても今後の国東半島での撮影や調査の大切なヒントを見つけられたようでした。

次に、大分県企画振興部 観光・地域振興局 藤澤俊典局長より「国東半島芸術祭」に向けて、地域の皆さまと一緒に協働して開催したい、一緒に実現したいという大分県としての意向をご発表いただきました。

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その後、会場からも、とっておきの場所をご紹介いただき、いくつかフラッグをさしていただきました。
どこかな、あれ?ここかな?という感じで、フラッグがさされる瞬間は、ビデオカメラを通して、会場のスクリーンに大きく映されていました!

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立体地図はこんな感じ。会議終了時には、最初よりもフラッグが増えていました!ご自身でフラッグをさしてくださった方がいたようです!!

この日の前日、何か「始まり」の前に自分がいるんだなと強く感じていました。
そして、19日を経た、現在、「始まり」のちょうど真上にいるような感じがしています。
ここからどのような「始まり」としていけるのか。
このフラッグのように、今後、少しずつでも確かに、たくさんの議論を重ねながら、その「想い」を積み重ねていくことができればいいなと思っています。
来年度のことは、まだ何も言えませんが、個人的には、強くそう願っています。

ご来場いただきました、皆さま、本当にありがとうございました。
石川さま、山田さま、そして、地域調査にご参加いただきました地域住民のみなさま、ありがとうございました。
心よりお礼申し上げます。

当日スタッフとして動き回って下さったスタッフの皆さま、この日まで一緒にこつこつ準備をしてきたBEPPU PROJECTスタッフ、アルバイトスタッフの皆さん、本当にお疲れさまでした。ありがとうございました。

「国東半島芸術会議」については、代表の山出より、近日中にブログアップがあるかと思います。
そちらの方も是非、楽しみにしていてください。

BEPPU PROJECT 嘉原

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