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KASHIMA 2011 BEPPU ARTIST IN RESIDENCE vol.4 捩子ぴじん アーティストトークの報告
はじめまして。3月3日よりBEPPU PROJECTのインターンシップ生として二週間研修を行っている、京都造形芸術大学の原です。よろしくお願いいたします。
3月4日(日)、KASHIMA 2011 BEPPU ARTIST IN RESIDENCEで、別府に滞在しながら3月10日(土)に成果発表公演を行う、振付師・ダンサーの捩子ぴじんさんが、公演会場である永久別府劇場にてアーティストトークを行いました。
トークでは、彼に影響を与えた出来事や舞台作品などをプロジェクションしながら、これまでのアーティスト生活を振り返るように語ってくださいました。
はじめは「踊れることだけで幸せだった」という生活から、様々なダンスや作家を知り、アルバイトに支配されるようになるうち、だんだんと自分の舞台芸術に対する苦悩と葛藤の毎日に変わっていったそうです。
"ダンサー・捩子ぴじん"と名乗ることに果たして意味があるのだろうか、と作家としての自分の存在についても深く考えつづけていた捩子さんですが、別府に滞在中のある日、尺間神社という場所を訪れた際、賽銭箱のむこうの祭壇で、不思議なことに彼の体は勝手に踊りだしたそうです。
その経験は、それまで闇の中にいた彼にとって、"何かやっていいんだ"という希望を与えてくれた瞬間だったといいます。
「そんなこともあり、今回の成果発表公演は"別府へ奉納する"というような気持ちで取り組もうと考えています。」と彼は語っていました。
私はそこで、彼自身の苦悩に向き合い、さらに深みを増し、その結果新たな光を生み出すような作品が見れるような気がしました。今からとても楽しみです。
文責:原 泉(インターン生)
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